西日本新聞 2015年10月25日
国連軍縮週間(30日まで)が始まった24日、原爆死没者を慰霊し、平和を願う世界平和祈念市民大行進が長崎市の平和公園一帯であった。市民約3千人が平和公園から原爆落下中心地までの約1・5キロを歩き、核兵器廃絶を訴えた。
1972年から始まり、今年で44回目。平和公園であった出発式で田上富久市長は「被爆70年は(被爆体験)継承と発信をテーマにする大切な機会。核兵器を必ずなくしていくという思いを持ってほしい」と参加者に呼び掛けた。参加者は平和を願う標語が書かれたゼッケンを着けて平和公園を出発。爆心地公園では原爆が投下された午前11時2分に黙とうし、約850個の風船を空に放った。