2015年10月10日土曜日

「オールジャパン 平和と共生」が発足 +

 市民や政治家、学者ら著名人が賛同する超党派の市民団体「オールジャパン 平和と共生」8日、千代田区の憲政記念館で 安倍暴走政治に対決する総決起集会 「主権者が日本を取り戻す!」を開きました。
 
 この組織は、沖縄で知事選と2014年総選挙において県民が「オール沖縄」結束して、安倍与党勢力を圧倒して大勝利を収めた経験をもとに、それを日本の国政全体に広げようとするもので、具体的には戦争法(安保法制)をはじめTPP、原発再稼働、沖縄米軍新基地建設などを止めさせることを柱にするものです
 名称の「平和と共生」は、安倍政権の本質である戦争と弱肉強食」に対峙する理念です。
 
 代表の植草一秀氏が昨年から関係者と構想を練り、5月に組織の名称を決め基本構想を提示しました。
 弁護士の伊藤真氏も賛同人に加わっていて、小林節氏と共に準備段階での勉強会の講師を務めています。
 
 8日の決起集会には市民、学者、政治家、弁護士などが700人以上集まり、共産党からは小池晃副委員長が出席しました。
 植草氏は既に、共産党の国民連合政権の樹立とそれに向けた選挙協力の提唱に対してもろ手を挙げて賛成しています。それとの絡みで今後の「オールジャパン 平和と共生」の活動が注目されます。
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オールジャパン発足 「イデオロギーや政策は神棚に置け」
田中龍作ジャーナル 2015年10月9日
 アメリカに食い尽くされてはならない。「打倒アベ政権」「反TPP」「反戦」「反原発」「格差縮小」で結束しよう―
 党派や組織を超えたリベラル勢力で作る「オールジャパン平和と共生」が8日、憲政記念館で総決起集会を開いた。
 憲政記念館の大ホールは通路まで人で埋まった。定員は500席だから、参加者は700人はいたはずだ。
 
 組織動員ではない。安倍政権を打倒したいと願う人々が、幅広くいるということだ。
 呼びかけ人は植草一秀・元早稲田大学大学院教授。TPPの先駆けだった郵政民営化に反対する論陣を張ったため、権力に陥れられた経済学者だ。
 
 賛同人の一人である鳩山由紀夫元首相がゲストスピーカーとして登壇した。
 「(安倍政権の)背後にアメリカがいる。アメリカの意を汲んだ政策を作る官僚に任せるのではなく・・・主権者が ど真ん中 にいる政治を起こそうじゃありませんか」。
 アメリカに首相の座を追われただけに鳩山氏の言葉には怨念が込められていた。
 アメリカに食い尽くされないようにするためには、まず自公政権を倒すしかない。それには野党が一つにまとまらなければならないのだが、野党第一党である民主党の腰は重い。
 
 憲法学者の小林節・慶大名誉教授は8日、民主党の代表に昼食に招かれたことを明かしたうえで、次のように説いた―
 「いくつかの政党の偉い方が したり顔 で基本政策の違う共産党とは一緒にやれないとヌカしている。万年野党にいるバカが政策政策と言ってどうするんだ?」
 
 二見伸明・元公明党副委員長は現状を一喝した。それは全野党議員に向けられていた。
 「本当に日本という国のことを考えているのなら、本当に安倍を打倒したいのなら、自分のイデオロギーや政策は神棚に置け」と。
 
 決起集会に共産党からは小池晃副委員長が出席したが、民主党からはヒラ議員が二人だけだった。
 司会者は決して共産党支持ではないが、「(国民連合政府を作ろうという)志位さんの提案を重く受け止める」「まともに応えようとしない民主党は落選議員となる(=落選運動の対象となる)」と強調した。
 もう後がないことを民主党の岡田代表はどこまで自覚しているのだろうか。
 ~終わり~
 
小池・共産党副委員長(左)と二見・元公明党副委員長。かつての仏敵と政敵が手を組んだ。=8日、憲政記念館 写真:筆者=
小池・共産党副委員長(左)と二見・元公明党副委員長。かつての仏敵と政敵が手を組んだ。=8日、憲政記念館


オールジャパン集会大成功が真の成功への第一歩
植草一秀の「知られざる真実」 2015年10月 9日
国会議事堂の目前にある憲政記念館で10月8日(木)午後5時55分から【オールジャパン:平和と共生】=AJPaC https://www.alljapan25.com/ 総決起集会が開催された。
500人収容の会場に780名の主権者が参集して、2時間5分間の熱気と歓喜に満ちた大集会が催された。
「戦争と弱肉強食」の政治に突き進む安倍政権を打倒し、「平和と共生」の政治を樹立するための主権者による連帯運動 これが オールジャパン:平和と共生 25%連帯運動である。
総決起集会が大成功によって終結したのは、会場に参集したすべての参加者この運動に賛同するすべての賛同者集会で迫力ある熱意と気迫に溢れた発言を示されたすべての登壇者総決起集会開催の準備に尽力した多くの関係者総決起集会開催の受付業務などにボランティアで参集くださったすべての応援者の力のたまものである。
この運動の設立者であると同時に一人の賛同者である立場から、心よりの感謝の意を表したい。
集会について、田中龍作さま、高橋清隆さまがネット上に記事を配信くださった。
 
「オールジャパン発足「イデオロギーや政策は神棚に置け」」 
「共産巻き込み安倍政権打倒を約す 「オールジャパン:平和と共生」が総決起集会」
 
また、しんぶん赤旗が記事を配信された。
「オールジャパンで「安倍政権を打倒」」 http://goo.gl/VlHfh0 
ぜひご高覧賜りたい。
 
ただし、総決起集会が大成功を遂げたとはいえ、これはあくまでもスタートであってゴールではない。
この運動を大きく育て上げて、「主権者のための政治を実現する」 というゴールにたどり着かなくてはならない。道のりは決して平たんなものではないはずだ。
しかし、そこはFestina Lente! 「ゆっくり急げ!」 の手法で確実にゴールにたどり着かなくてはならない。Festina Lenteは、本連帯運動の賛同者の一人であり、9月10日のテーマ別勉強会 「戦争法案を許さない!」で、最高のご講演をしてくださった伊藤真弁護士が、この運動に授けてくれた言葉である。
ものごとを成し遂げるには、成し遂げるための道筋がある。その道筋を確実にたどること。ある程度の時間はかかる。それを省くことはできない。
だから、「ゆっくり」にしか事は成就しない。
しかし、道筋を定めたなら、たゆまず、その道を進まねばならない。のんびりはしていられないのである。急がなくてはならない。
 
私は6月12日にインターネット上に「オールジャパン:平和と共生」連帯運動を立ち上げた。
この時点では、たった一人で立ち上げた市民運動であった。その後、本年2月と6月に実施した、私も運営委員として参画してきた「日本政治の行方を考える国会議員と市民の勉強会」がこの運動に賛同し、参画することを決めた。
そして、9月3日のテーマ別勉強会「TPPを許さない!」9月10日のテーマ別勉強会
「戦争法案を許さない!」 開催を経て、昨日10月8日の総決起集会開催にこぎつけたのである。
 
昨日の総決起集会を締め括ったシュプレヒコールでも用いた「オールジャパン平和と共生」連帯運動のスローガンを以下に列挙する。
 
「主権者が日本を取り戻す!」
「戦争と弱肉強食=NO!」
「平和と共生=YES!」
「原発稼働・憲法破壊・TPPを許さない!」
「辺野古米軍基地・格差拡大を許さない!」
 
主権者が連帯し、大同団結して、この運動を必ず成功させましょう!