2017年5月19日金曜日

山尾議員の名演説 金田法相不信任動議 

 18日衆院に提出された金田法相の不信任案は否決されましたが、民進党・山尾議員の「金田法相不信任案の趣旨説明」は圧巻でした。
 演説10分の辺りから、安倍首相が自ら撒いた「そもそも」の定義問題で、最後はお笑いの閣議決定までしたという醜態について簡明に説明していたのは余裕でもありご愛嬌でした。あそこまで極めつけられては安倍氏はさぞや内心で激高していたことでしょうが、皮肉こそ交えていましたが、事実が簡潔に語られていて安倍首相の「もう一つの真実」(=うそ)が明らかにされたわけなので、首相としてもグーの音も出ない筈です。
 
 趣旨説明では、金田法相の「答弁変遷」 「答弁矛盾」 「答弁不能」 「答弁放棄」の実態を明らかにしつつこの間の法務委審議の実態を整理し、安倍政権が必死に成立させようとしている共謀罪法案のデタラメさと恐ろしさを明らかにしました。
 きむらとも氏は、ツイッターで「の山尾議員の演説は必聴だ。特にテロ対策のためテロ等準備罪が必要と思っている人こそ必聴」と述べました。
 またShimizu Hideo氏も、同じくツイッターで、「山尾志桜里議員のこの演説、憲政史上に残る名演説だね。格調高く、しかも平易で明解。素晴らしい」と述べています。
 
 記事中のURLをクリックすると動画が見られます。43分とやや長いですが、まさに名演説で決して飽きさせません。
 村野瀬玲奈の秘書課広報室の記事を紹介します。
 
 首都大学東京の木村草太教映画監督の周防正行さんを招いて開かれた、18日夜日弁連主催の集会についてのNHKニュースも併せて紹介します。
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日本における法治主義の死に抵抗する名演説の山尾しおり議員にならって、
共謀罪 法案廃案のために各自できることを。
村野瀬玲奈の秘書課広報室 2017年5月19日
ツイッターの紹介
 戦争をさせない1000人委員会  ‎@committeeof1000  9:19 PM - 18 May 2017 
共謀罪法案廃案!憲法破壊の安倍政権打倒に向け、全力でがんばろう! http://www.anti-war.info/information/1705041/  …
5月第4週以降の行動予定を追加しました。共謀罪法案廃案に向けた山場のひとつを迎えています。多くの皆さんが、私たちとともに立ち上がられることを、心から呼びかけます。
 
 きむらとも  ‎@kimuratomo  4:58 PM - 18 May 2017 
【拡散】不信任案は否決されたが、この山尾議員の演説は必聴だ。特に「テロ対策のためテロ等準備罪が必要」と思っている人こそ必聴、法律が必要どころか有害であると理解出来ぬ人はゼロだろう。これがTVで流れれば、国民の9割以上反対となるはずだ。
 
山尾演説YouTube
山尾しおり 金田・法務大臣の不信任【全43分】 5/18 衆院・本会議
 
 市民連合  ‎@shiminrengo  1:50 PM - 18 May 2017 
金田法務大臣不信任決議案趣旨説明 山尾志桜里「自民党の皆さん、政権が間違った方向に進んでいるなら、誤りを修正することも役割。共謀罪の完成度の低さ、テロ対策としてのリアリティーの欠如、法務大臣の能力の低さを感じている方がいらっしゃるなら、この議場で自らの意思と良心を示してほしい」
 
 杉原こうじ(NAJAT・緑の党)  ‎@kojiskojis  10:56 PM - 18 May 2017 
5月18日の報ステ。金田法相への不信任決議案の山尾志桜里議員による討論。
「答弁変遷」 「答弁矛盾」 「答弁不能」 「答弁放棄」
なんと、当の本人がそれを聞いて笑っている。この国の主権者一人ひとりが徹底的に侮辱されている。
 
 Shimizu Hideo  ‎@hideo7757  12:05 AM - 19 May 2017 
衆院本会議 法務大臣不信任決議案 山尾志桜里議員趣旨弁明、逢坂誠二議員賛成討論 2017年5月18日 https://youtu.be/jOxbf8S4UnA 
 @YouTubeさんから 山尾志桜里議員のこの演説、憲政史上に残る名演説だね。格調高く、しかも平易で明解。素晴らしい
 
 
「テロ等準備罪」新設法案 日弁連が反対集会
NHK NEWS WEB 2017年5月19日
共謀罪の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案に反対する日弁連・日本弁護士連合会は18日夜集会を開き、映画監督の周防正行さんらが廃案を訴えました。
 
法案に反対する立場を表明している日弁連は18日夜、東京・千代田区で集会を開きおよそ600人が参加しました。
この中で、講演した首都大学東京の木村草太教授は「テロ対策とは言えない法案のひどさを皆さんに知ってほしい。捜査機関の権限が拡大し、圧力をかけたい政治家がいれば犯罪の計画段階で捜査が可能になる。与党の議員も法案が成立することを心配するべきだ」と指摘しました。
さらに、痴漢のえん罪事件をテーマにした映画を手がけた周防正行監督は「法律は解釈と運用でどうにでもなり共謀罪には断固反対だ。共謀罪のある社会で生きていくことの怖さや不自由さを考えてほしい」と訴えました。
 
集会に参加した40代の弁護士の女性は「法案が採決されようとしていることに危機感を感じて参加しました。中身を知れば知るほど、国民のための法律とは思えず、採決ありきで議論を進めている点も納得できません」と話していました。
また、70代の男性は「戦時中の治安維持法のようにものが言えない監視社会を作り上げる共謀罪には反対です。議論をないがしろにしての採決は民主主義を破壊することになるので絶対に許せません」と話していました。