2013年11月14日木曜日

神奈川県の街頭アンケート 秘密保護法に「反対」が65% 「賛成」は8%

 特定秘密保護法案に反対する神奈川県内の市民グループが実施した「シール投票」の結果、総数は4339票、うち「反対」が65%2832票、「賛成」8%331票、「分からない」が27%1176票、賛成票はごく僅かでした。
 
 シール投票はシールアンケートとも呼び、「賛成」「反対」「分からない」という選択肢を書いたボードを示し通行人などからシールを貼ってもらうものです。10月24日から今月10日まで23回駅前を中心に実施したということです
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特定秘密保護法案に反対65%、市民グループのシール投票結果まとまる
神奈川新聞 2013年11月13日
 政府が今臨時国会で成立を目指す特定秘密保護法案に反対する県内の市民グループが実施した「シール投票」の結果がまとまった。街頭で道行く人に法案への賛否を聞いたもので、反対の割合は65%に上った。12日からは集計結果を携え県内選出の国会議員の事務所を訪ねて回り、「県民の声に耳を傾け、廃案にしてほしい」と直談判を開始した。
 10月24日から今月10日まで駅前を中心に街頭で23回実施。通行人に声を掛け、法案に「賛成」「反対」「分からない」という選択肢を書いたボードを示し、シールを貼ってもらった。
 集計結果は4339票のうち「反対」が2832票で65%、「分からない」が1176票で27%、「賛成」は331票で8%だった。
 主催グループの一つ、「時をみつめる会」の中西綾子さん(74)は「始めた当初は『分からない』という回答も多かったが、後半は反対の割合が増えてきた。法案が国会に提出され、報道も増えた結果、危うさが知られてきた証拠」と話す。
 メンバーは、結果が示す「民意」を地元選出の国会議員に直接伝えようと事務所回りを開始。初日の12日は自民党の甘利明、鈴木馨祐、みんなの党の江田憲司の各議員の事務所を訪れ、秘書らに投票結果と資料を手渡し、「膨大な情報のうち何を秘密にするかは官僚の裁量に委ねられる。国政調査権も縛られ、議員自身の首を絞めることになる」などと法案の問題点を指摘した。
 投票は、学識経験者やジャーナリストらが立ち上げた「秘密保護法全国投票の会」に呼応した県内40の市民団体が実施した。行政の隠匿体質に警鐘を鳴らすのは30年近く原発問題に取り組む「プルトニウムフリーコミニケーション神奈川」の水澤靖子さん(61)。「福島県議会が法案への反対決議をしたのは、原発事故の際、必要な情報が出てこなかったから。今でも情報公開請求で出てくるものは『黒塗り』だらけなのに、秘密だけ厳しく守ろうというのはおかしい」
 脱原発を掲げる市民グループ「さよなら原発・神奈川」の錦織順子さん(68)も「政府が案ずる情報漏えいは、現行法でも十分に対応できるものばかり。市民の多くが反対し、熟議も周知も足りていない法案を通していいはずがない」と訴える。
 12日夜には投票参加者で集会を開き、「日本は民主主義国家で主権者は市民。行政が秘密を独占する法案はこれを否定するものだ」などとする決議を採択。今後も県内議員への直談判を続け、法案の廃案を訴えていく。