第50回護憲大会が3日、沖縄市民会館で開かれ、2000人以上が参加しました。
初日は開会式、基調報告、憲法と沖縄をテーマにしたシンポジウムが行われました。
4日は7分科会とフィールドワークに分かれて平和や人権、沖縄の基地などについて学習を行いました。5日は閉会総会となります。
また第26回新日本婦人の会全国大会が2日~3日、東京で開催されました。
初日には、新婦人の魅力を次世代に引き継ごうと大会史上初めて若い世代の舞台がもたれ、若い世代が輝き・つながる全国の活動についてリレートークが行われました。
翌3日には、大会議案と二つの特別決議を採択して閉会しました。
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那覇で護憲大会 2000人基地学ぶ
沖縄タイムス 2013年11月4日
憲法理念の実現を目指す第50回護憲大会(主催・同実行委員会)が3日、那覇市民会館で「沖縄から問う『平和、人権、いのち』-核も基地も戦争もない世界を」をテーマに開幕した。沖縄開催は15年ぶりで、全国の市民団体や労働団体から約2千人以上が参加した。自民党政権による改憲や集団的自衛権の行使を目指す動きが現実的になる中、平和主義など憲法の理念を確認し、憲法改悪阻止に向け取り組むことを確認した。大会は5日まで。
主催者あいさつで平和フォーラム代表の福山真劫実行委員長は「憲法は危機にさらされており、平和や憲法9条を守る勢力が結集しなければならない。自衛隊を米軍の弾よけにさせない、辺野古に米軍の基地を造らせない、格差社会、原発再稼働を許さないよう、何をすべきか見定めよう」とあいさつ。
事務局からの基調提案では「平和憲法への復帰を求めた沖縄は、復帰から40年以上たっても基地の重圧の下に置かれている。憲法理念の実現に向けて切実な取り組みをしてきた沖縄から市民革命を実現しよう」と改憲阻止を呼び掛けた。
吉田忠智社民党党首や辻元清美衆院議員、糸数慶子参院議員らも次々登壇。集団的自衛権行使の問題とともに、特定秘密保護法案についても相次いで批判し、「憲法の精神をないがしろにする動きを止めよう」と訴えた。
憲法と沖縄をテーマにしたシンポジウムでは、琉球大学の教授や報道関係者らが沖縄の現状などを報告。
琉大の島袋純教授は、復帰について「天賦人権に基づいた憲法の支配が行われると思っていたが、復帰前と変わらず米軍の基地使用を国が保証してきた」とし、憲法や立憲主義が否定されている状況を批判。「人民の自己決定権を確立し、安全保障や外交も地元が拒否できる権限を主張してもいいのでは」と提起した。
参加者らは4日午前、7分科会とフィールドワークに分かれて平和や人権、沖縄の基地などについて学習。
5日の閉会総会は、憲法や原発、基地問題への取り組みについて提起し、大会アピールを採択する。
新日本婦人の会が全国大会 あふれる女性の願い行動に 山下氏あいさつ
しんぶん赤旗 2013年11月3日
昨年創立50年を迎えた新日本婦人の会(新婦人)の第26回全国大会が2日、東京都内で始まりました。全国大会は3日まで。
発信・行動する新婦人の魅力を次世代に引き継ごうと大会史上初めて若い世代の舞台がもたれ、要求横断幕やタペストリーなどを持って登壇。若い世代が輝き・つながる全国の活動をリレートークしました。「子ども医療費窓口無料化を求めてベビーカーパレードを計画」(奈良)、「学びカフェをスタートさせ、自分から動くワクワク感を感じている」(三重)など、多彩な活動で仲間づくりが進んでいると発言しました。最後は舞台いっぱいに並んだ若い代表が「平和を守る新婦人、引き継ぐのは、今でしょ」と元気にコールし、大きな拍手に包まれました。
あいさつに立った笠井貴美代会長は、秘密保護法案、社会保障大改悪、原発輸出、環太平洋連携協定(TPP)など民意とかけ離れた安倍内閣の暴走を指摘。「新婦人の出番。要求実現団体としての役割を発揮し、たたかいの共同を発展させよう」と呼びかけました。
米山淳子事務局長が「改憲ゆるさず、くらし、平和、ジェンダー平等を! あふれる女性の願いを行動に、新婦人いまこそ大きく」と題した大会議案を説明し、活動を提起しました。
「9条改憲ノー・平和の仲間を」など多彩なテーマで各地の活動が報告され、そのたびに会場から共感の拍手が起こりました。
来賓として、日本共産党の山下芳生書記局長代行、全労連の大黒作治議長、日本婦人団体連合会の堀江ゆり会長があいさつしました。山下氏は「みなさんがますます輝き、女性運動と国民運動の中で太陽のような存在であり続けてくださるように」と話しました。
新日本婦人の会
いわさきひちろ(絵本画家)、野上弥生子(作家)らが呼びかけ人になって1962年に創立。「生活の向上、女性の権利、子どものしあわせのために力をあわせます」など五つの「目的」があります。2003年に国連NGO(非政府組織)に認証されました。
新婦人全国大会が閉会 秘密保護法案廃案名護市長選勝利 特別決議を採択
しんぶん赤旗 2013年11月4日
2日から東京都内で開かれていた新日本婦人の会(新婦人)第26回全国大会が3日、大会議案と二つの特別決議「『戦争する国』づくりは許しません! 秘密保護法案は廃案に、名護市長選での稲嶺ススム市長勝利で新基地建設ノー!」「暮らしも経済もこわす消費税増税と社会保障の解体を中止させましょう」を採択し、閉会しました。
前日に引き続き、改憲ノー、原発ゼロ行動など多彩な運動と仲間づくりの経験が報告されました。
討論のまとめをおこなった米山淳子事務局長は「新婦人の魅力をあますところなく語り合い、未来を切り開く展望を示す大会になった」と強調しました。若い世代が要求運動を引き継ぎ活躍する姿などが生きいきと語られたとのべ、「大会を機に新たな前進をすることを誓い合いましょう」と呼びかけました。
大会は新役員を選出しました。新しく副会長(若い世代担当)に選ばれた西川香子さん(38)が閉会あいさつで「新婦人はすごいところです。このバトンを次の世代に引き継いでいきたいです」と決意をのべると大きな拍手がわきました。
農民運動全国連合会の白石淳一会長とともに、初めて主婦連合会の山根香織会長が来賓あいさつしました。
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全国大会で選出された新役員は次の通りです。(新以外は再任、敬称略)
▽会長 笠井貴美代▽副会長 加藤洋子、神出泉、高橋和枝、西川香子(新、若い世代担当)▽事務局長 米山淳子▽事務局次長 高杉しゅん