昨年殆どの高裁が違憲判決を下した衆院選の「1票の格差」 全国訴訟の上告審で、最高裁は「違憲とまではいえず、違憲状態にとどまる」との判断を示しました。
大法廷の14人の判事中、3人は「違憲」としました。
日本の裁判では上級審で違憲判決が出ないといわれてきましたが、またそれが裏付けられました。
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最高裁、昨年衆院選「違憲状態」 1票の格差で、制度改革に影響
東京新聞 2013年11月20日
「1票の格差」が最大2・43倍だった昨年12月の衆院選は違憲だとして、二つの弁護士グループが選挙無効を求めた全国訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允長官)は20日、「違憲とまではいえず、違憲状態にとどまる」との判断を示した。選挙無効の請求は退けた。
最大格差が2・30倍だった09年の衆院選についての前回判決と同じ判断になった。高裁・高裁支部判決では違憲判決が相次ぎ、戦後例のない無効判決もあったが、最高裁が統一判断で違憲状態にとどめたことで、選挙制度改革議論の停滞が予想される。
裁判官3人が「違憲」、12年衆院選 最高裁
共同通信 2013年11月20日
最高裁大法廷判決で、14人の裁判官のうち3人は、昨年衆院選の区割り規定が憲法違反だとする反対意見を述べた。〔共同〕