2014年12月23日火曜日

12月例会の報告

 下記のとおり12月の例会が開かれました。
 
   と き  1221日() 13:3015:30 
   ところ  湯沢公民館 3階 「会議室2」 
 
1 連続学習「中高生のための憲法教室」(第13回)
    (「中高生のための憲法教室」伊藤真著 岩波ジュニア新書 820 09/1/20)
      限 憲法のもつ力
              (テキスト203212ページ 完了)
                註.今回で本テキストの学習は終了しました
        上記を学習したのち全体を振り返って話し合いました。
「憲法の力」
魚沼9条の会5周年記念講演で五十嵐仁元法政大教授が、「安倍内閣が改憲を主張して登場したことで、逆に国民の中に憲法の意味や意義、立憲主義などについての認識と関心が高まって、民間の自主的学習グループが数多く生まれた」と語っていた。
・著者の伊藤氏は「高校生からわかる日本国憲法」で、人権は、国家からの自由(自由権:国家の介入を排除)、国家への自由(参政権)、国家による自由(社会権:社会的弱者が国家に積極的な配慮を求める自由)の3つに分けて考えることができると説明している。
・9条も究極的には一人ひとりの人間性を守るために存在することが、憲法13条からも導かれるというのは分かりやすい。
・憲法が、自分で主体的に判断し責任を負うという、自立した市民に立憲主義の実現を託している、ということを自覚しなくてはならない。
 
「おわりに」
・約1年半にわたって学習したがとても良いテキストであった。
・最高法規宣言:第97条(この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて・・・)の意義がよく理解できた。
・「過去の歴史を変えることはできないが、歴史の意味を変えることはできる」と書かれているが、人の人生についても全く同じことが言える。
・過去の過ちを勇気をもって認め新たな正しい道に進むことが大事で、国家もそうあるべきだ。
・新しいテキストを10冊購入して孫たちに配りたい。
 
(その他総選挙の結果等について多くの意見・感想が出されました。その内容は「2 相談・意見交換」のところで紹介します)
 
以上で「中高生のための憲法教室」の学習は終了しました。次期のテキストは
憲法の「空語」を充たすために” 内田樹著 かもがわ出版 900円+税 です。
 
2 相談・意見交換
 (1) 憲法をめぐる新たな状況の下における新たな取り組みの推進について
   憲法9条をめぐる新たな状況について
     第47回衆院選の結果を踏まえて
      テキスト学習会の中で次のような意見・感想が出されました。
・この選挙には二つのまやかしがあった。一つは「数のまやかし」で、メディアは与党が2/3の支持を得たと報じているが、有権者の25%の支持で/3の議席を得ている。もう一つは政策の「中身のまやかし」で、アベノミクスの破綻が明らかになる前に急いで選挙に入ったのに、選挙で「政策が支持された」としている。
・小選挙区制の弊害は明らかだ。
・共産党はいつも筋の通った主張をしているのでそれが国民に支持されて躍進した。
・最初は開票速報を見る気がしなかったが共産党躍進の結果には驚いた。
・安倍政権はいずれ改憲を打ち出してくるのではないか。そのときにはっきりと「ノー」の投票をするために元気でいたい。
・東洋経済が「共産党と公明党が総選挙の勝者だ」とする記事を載せ、共産党の躍進は現政権にキチンと反対している姿勢に対する期待であり、公明党の議席増は右傾化をますます強めようとしている安倍自民党に対する抑止効果を期待したものであるとしている。
・選挙報道が非常に低調だった。官邸の干渉が酷かったのは大問題。メディアも萎縮していた。
・特定秘密保護法の施行と関連して萎縮したのではないか。
・あるメディアが棄権者に「もしも投票したら何処に入れたのか」のアンケートをとったところ、投票先は共産党が47%、自民党が22%だったということだ。投票率が上がっていれば結果はまた違っていたかもしれない。
 新たな状況の下における新たな取り組みの推進について
    「9条にノーベル平和賞を」の署名に取り組む中で対話を行い、会員、会報「通信」の読者を増やしていくことを目指します。
 (2) 1月例会の企画内容について 
     期日:1月18日(日)
      今回は特別な企画は行わずに、前日1/17(土)に「9条の会全県交流会」(於 新潟ユニゾンプラザ)があるのでそこに大勢(21日段階で6人を確認)で参加し、その内容などを中心にした茶話会形式の「新春おしゃべり会」にします。
      茶話会費:300円
 (3) 会の世話人体制について
     これまで会の申し合わせ事項の中に世話人の任期が決められていなかったので、「任期は2年」として「再任を妨げない」ものとし、人数は3人程度が適当ということで合意しました。
     なお発足以来ずっと世話人を務めて来られた小野塚さんが、多忙のために来年3月をもって世話人を退任することになりました。大変お疲れ様でした。
     あとのお二人には引き続き任に当たっていただけそうですので、4月には少なくとももう一名補充する必要があります。
以 上