佐賀新聞 2014年12月24日
核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指す「高校生1万人署名活動」が23日、佐賀市のJR佐賀駅であった。8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部に派遣された高校生平和大使の原田純季さん(致遠館高2年)ら7人が通行人に署名を呼び掛け、若者による平和運動をアピールした。
署名した多久市の女性(77)は安倍政権下で進む集団的自衛権の行使容認などの動きを懸念、「再び戦争する国に変わってしまい平和が脅かされないよう願いを込めた」。佐賀市の男性(82)も「核兵器は若い世代の将来に関わる問題」と運動への期待を込めた。
原田さんは「若い人の協力が得にくく、関心の低さも感じた。ただ、活動を通して戦争の経験を引き継ぐ決意も新たにした」と話した。署名は不戦や早期の核兵器廃絶に向けて国連に一層の努力を求める内容で、来年8月までに全国の高校生平和大使らが1万人分を集めて国連に提出する。