内閣府は25日、ドル換算した2013年の国民1人当たりの名目GDP(国内総生産)は、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国中、19位だったと発表しました。円安進行に伴い、ドルベースでの金額が縮小し、12年の13位から大きく順位を落としました。
植草一秀氏の「アベノミクスで日本経済の国際的地位は大暴落」※によれば、1ドル=120円で換算すれば2014年は33,500ドルで、世界ランキングは第29位になるということです。
2013年度はそこに向かう過程であるわけです。
GDP総額の低下も無残な経過をたどることになり、当然それは順位だけの問題では済まなくなってきます。
「円安は良い」は虚言にほかなりません。
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世界19位に低下=日本の1人当たりGDP―13年
時事通信 2014年12月25日
内閣府は25日、ドル換算した2013年の国民1人当たりの名目GDP(国内総生産)について、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国中、19位だったと発表した。円安進行に伴い、ドルベースでの金額が縮小し、12年の13位から大きく順位を落とした。
日本は前年比17.2%減の3万8644ドルだった。13年の平均為替レートは1ドル=97円63銭(12年79円81銭)と、円安が急激に進んだことが影響した。1~3位はルクセンブルク、ノルウェー、スイスの順で、主要国では米国が7位、ドイツが15位だった。
名目GDP総額では、日本は17.3%減の4兆9207億ドル。米国(16兆7681億ドル)、中国(9兆1811億ドル、OECD非加盟)に次ぐ3位で、前年と同じだった。ただ、世界のGDP総額に占める割合は6.5%と、前年比1.5ポイント低下した。