2015年4月12日日曜日

被爆桜、今年も開花 平和祈念館で

 広島で被爆の翌年に花を咲かせた桜を、当時の安田高等女学校の生徒たちが接ぎ木で増やしていった被曝桜が今年も開花しました。 
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被爆桜、今年も開花 平和祈念館で
産経新聞 2015年4月11日
 (広島)県平和祈念館(東近江市下中野町)の中庭に植えられている「被爆桜(ひばくざくら)」が、今年も開花した。花を咲かせ始めた今月上旬以降、雨が多く「花冷え」が続く中、かれんな花が訪れた人たちの目に留まっている。
 
 被爆桜は、原爆が投下された広島市の私立安田高等女学校(今の安田女子高校)で、被爆の翌年に花を咲かせたソメイヨシノを見た生徒たちが、「蘇ったサクラの命をつなごう」と、接ぎ木で増やしていった。現在では、同高校の生徒会が、苗木を増やし、希望する全国各地の団体などへ被爆桜を送る活動を続けている。
 
 同館でも、平成24年3月のオープンに際して「平和の輪を広げたい」と、苗木2本を譲り受け、地元の中学生らが植樹した。2本のうち1本は翌年に花が咲き、もう1本もこの春初めて開花。一昨年や昨年よりも花の数が多く、来週末ごろまで楽しめそう。
 
 同館の担当者は「今年は戦後70年の年に当たり、戦争について考える機会も増える。被爆桜を通じて、改めて平和の大切さを感じてほしい」と話している。
 

3年連続で花を咲かせた「被爆桜」=県平和祈念館