2015年4月8日水曜日

安倍首相が中東諸国の大使らを相手に問題の演説

 安倍首相が在京の中東諸国大使たちを集めて、
 「中東諸国と協力して中東和平に貢献する日本も中東諸国と一緒にテロと戦う
演説したことに対して、元駐レバノン大使の天木直人氏が怒りを爆発させました。
 米国でさえ手がつけられなくなった中東の和平に、日本がどうして貢献できるというのか。あらゆる面で分断されている中東諸国の、どの国と協力するというのか」、「中東外遊の大失態で懲りたはずなのに、くもこんな嘘を平気で言えるものだ
というわけです。
 
 中東の事情を熟知している人ならではの的確な批判です。
 多分安倍首相はなんでもアメリカの言うとおりにしていれば良いと思っているのでしょうが、 とりわけ中東問題においてはそれは大間違いです。アメリカこそが「テロ」集団を生み出している元凶であり、その一方で「イスラム国」などとは裏でつながっているという話もあります。
 中東問題でアメリカに付き従うことこそ最も避けるべきですが、そのアメリカでももはや打つ手がないということです。
 
 安倍首相が1月16日~21日に中東を歴訪し、エジプトで共同声明を出しイスラエルで共同記者会見を行ったことが、直接人質2人の殺害につながり、「イスラム国」に対して、世界で活躍している日本人に対するテロの口実を与えました。
 彼は、人質が殺害された後も「イスラム国には罪を償わせる」、「日本人には指1本触れさせない」と、出来もしないことを口にして「イスラム国」を刺激しました。
 
 先の、チェニジアの博物館で3人の日本人が殺害された銃撃事件で、「イスラム国」が出した犯行声明に日本が敵国であることが謳われていたということですが、その責任が安倍首相にあることは明かです。
 
 安倍首相には、どうも自分の言動が人質の命を奪い、世界中の邦人にいい知れない恐怖感を与えたという自覚もないし、今回の演説がどういう結果につながるのかの認識も持っていないようです。
 
 天木氏は「安倍首相はついに頭がおかしくなったのか」と述べています
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安倍首相の嘘もここまでくれば危険だ
天木直人 2015年4月7日
 今朝(4月7日)早朝5時のNHKのニュースを見て驚いた。
 安倍首相が在京の中東諸国大使と思しき者たちを集めて、演説をぶっている画像が流れた。
 なんでも、中東諸国と協力して中東和平に貢献するといったらしい。
 日本も中東諸国と一緒にテロと戦うといったらしい。
 よくもこんな嘘を平気で言えるものだ。
 米国でさえ手がつけられなくなった中東の和平に、日本がどうして貢献できるというのか。
 あらゆる面で分断されている中東諸国の、どの国と協力するというのか。
 中東外遊の大失態で懲りたはずなのに、勝てるはずのないテロとどうやって戦うというのか。
 いくら外交が行き詰まっていると言っても、中東外交にまで手を出して、嘘を言う。
 私はこれまで安倍首相の嘘には、噴飯ものだと怒ったり、お笑いだと茶化したり、してきた。
 しかし、ここまでくれば危険だ。
 安倍首相はついに頭がおかしくなったのか。
 そんな人物に日本を任せていては危ない。
 何よりも、中東問題についての軽率な発言は、命がいくつあってもたりないと相場は決まっている。
 何も知らない中東問題にまで手を出して嘘を言い出すようでは、国民は本気でこの国の首相を代えなければ、みずからが危なくなると思ったほうがいい(了)
 
 
首相 テロとの闘いでアラブ諸国と連携を
NHK NEWS WEB 2015年4月6日
安倍総理大臣は6日夜、日本とアラブ諸国の親善を目的とした行事に出席し、中東和平交渉やテロとの闘いなどにアラブ諸国と緊密に連携しながら対応していく考えを示しました。
 
この中で、安倍総理大臣は「シリアでの邦人殺害テロ事件、チュニジアでの銃撃テロ事件では、アラブ諸国の皆様から心からの弔意と強い連帯を示していただいた。改めて感謝を申し上げたい」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「わが国は、引き続き、中東の安定に積極的に貢献していく。中東和平問題、テロとの闘いをはじめ、アラブ諸国が直面しているさまざまな問題に緊密に連携して対処していく考えだ」と述べ、イスラエルとパレスチナの中東和平交渉やテロとの闘いなどに、アラブ諸国と緊密に連携しながら対応していく考えを示しました。
 
首相 テロとの闘いでアラブ諸国と連携を