東京新聞 2015年4月2日
【北京=秦淳哉】中国財政省や政府系サイト「中国網」によると、中国が主導し年内の設立を目指すアジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加申請国が三月三十一日までに五十一カ国に達した。期限直前にノルウェー、アイスランド、スペイン、イスラエル、ポルトガルが新たに参加を申請した。
中国側は、五十カ国の大台に乗ったことを受け、「AIIBに参加する『友好国』が五大陸に及ぶことになった」と発表している。
新華社電によると、ノルウェーのブレンデ外相は「世界の発展に貢献したい」と述べた。アイスランド政府も「アジアの国々との良好な関係をより強化する」との声明を出した。
創設メンバーに加わるには、すでにメンバーとして認められている三十カ国の承認が必要となり、今後手続きを進める。中国財政省によると、一日にはドイツが承認を受けており、四月十五日までに全メンバー国が決定する予定だ。