直近の内閣支持率は毎日新聞の27%に続いて朝日新聞も29%と出しました。前回に比べて毎日は13ポイント、朝日は4ポイントの下落でした。
「内閣支持率と与党第1党の支持率の合計が50%を割ると、政権は倒れる」という自民・青木幹雄元参院議員が唱えた「青木の法則」に照らすと、毎日は52%、朝日は55%で50%割れ寸前となっています。
いま永田町では安倍首相の<8・24退陣説>が取り沙汰されているということです。8月24日まで政権を維持すれば、連続在任期間が2799日となり、佐藤栄作の2798日を抜き、単独1位になるので、連続任期1位を“花道”にして、退陣してもらおうというシナリオです。
日刊ゲンダイが報じました。
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支持率20%台の危険水域 安倍首相「8.24退陣説」囁かれる
日刊ゲンダイ 2020/05/26
安倍内閣の支持率下落が止まらない。とうとう支持率は「危険水域」に突入した。毎日新聞につづいて、朝日新聞の調査でも、支持率は30%台を割り込んだ。20%台に落ち込むと政権維持に黄色信号がともる。政界では「8.24退陣説」が流れはじめている。
急激な支持率の下落に、さすがに安倍首相周辺は慌てふためいている。毎日新聞(24日)の数字は、<支持27%(前回40%)、不支持64%(前回45%)>。さらに、25日に発表された朝日新聞の結果も<支持29%(前回33%)、不支持52%(前回47%)>だった。支持率はいずれも「危険水域」とされる20%台まで下落している。
安倍首相は「支持率に一喜一憂しない」と強弁しているが、世論調査を気にするタイプだけに、内心、ビクビクしているのは間違いない。
「青木の法則」が当てはまった内閣は半年以内に倒れる
支持率の急落に、はやくも永田町では、退陣のサインとされる「青木の法則」が取り沙汰されている。「青木の法則」とは、参院のドンと呼ばれた自民党の青木幹雄元参院議員会長が唱えたとされる法則。内閣支持率と与党第1党の支持率の合計が50%を割ると、政権は倒れるというもの。現在、朝日55%、毎日52%と、50%割れ目前となっている。やはり退陣は近いのか。政治ジャーナリストの泉宏氏がこう言う。
「過去“青木の法則”が当てはまった内閣は、半年以内に倒れています。最大の理由は、危機感を強めた自民党議員が、『この総理では選挙に勝てない』と退陣を求めるからです。この7年間、安倍人気が自民党の支持率をアップさせてきたが、いまは安倍不人気が自民党の支持率をダウンさせている。安倍内閣が政権崩壊の危険水域に近づいているのは確かでしょう。ただ、過去と違うのは野党の支持率が上がらないことです」
いま、永田町で取り沙汰されているのが、安倍首相の<8.24退陣説>だ。8月24日まで政権を維持すれば、連続在任期間が2799日となり、佐藤栄作の2798日を抜き、単独1位になる。連続任期1位を“花道”にして、退陣してもらおうというシナリオである。
「これ以上、総理をつづけても安倍さんには、上がり目がない。悪材料ばかりです。景気悪化は必至だし、河井克行前法相の買収事件の捜査も控えている。安倍さん本人も疲れ切っています。第1次安倍政権末期と似てきた。ただ、自民党が強引に引きずり降ろすことはないでしょう。自民党の支持率が下がりますからね。二階幹事長と菅官房長官が、安倍首相が自分から辞めるように外堀を埋めていくはずです」(自民党関係者)
最近は、石破茂元幹事長の周辺が元気になり、霞が関も石破詣でをはじめているという。いよいよ、安倍政権の終わりが近づいてきた。