2020年5月11日月曜日

「どこまで国民をばかにする」検察官定年延長 抗議ツイートが470万超

 政府はコロナ禍のドサクサに紛れて検察庁法改正案8日、衆院内閣委員会で実質審議入りさせました。野党側は、今年1月に現行法の解釈変更で黒川弘務・東京高検検事長の定年が延長されたことを問題視し、森雅子法相出席のもとでの衆院内閣委・法務委の連合審査を求めましたが、認められなかったことなどに反発し審議を欠席しました

 東京都内の会社員女性(35)は、「みんなが新型コロナ禍で困っているのに対応できていない。そういう政府の思うままになったら危ないと思った」として8日夜に、「# 検察庁法改正案に抗議します」ハッシュタグをつけて最初のツイートを投稿したところ、10日の20時18分の段階で、同タグを付けた投稿が470万超に達しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「どこまで国民をばかにする」検察官定年延長法案に抗議ツイート250万超 
毎日新聞  2020/05/10 13:48 
 「#検察庁法改正案に抗議します」。検察官の定年を段階的に65歳へ引き上げる検察庁法改正案に反対するハッシュタグをつけた投稿がツイッター上で急速に増え、10日午後1時現在で250万件を超えた。俳優や漫画家ら著名人も声を上げ、異例の盛り上がりを見せている。【藤沢美由紀/統合デジタル取材センター】

どこまで国民をばかにしてるの
これ以上看過できない
今ここで抗議の声を上げないと、本当に国が終わる気がする
 ツイッター上では、「検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグとともに続々と意見が投稿され、2位の「母の日」を超え、長時間「トレンド」のトップに。関連では「定年延長」というキーワードも上位に入った。
 「このコロナ禍の混乱の中、集中すべきは人の命。どうみても民主主義とはかけ離れた法案を強引に決めることは、日本にとって悲劇です」。演出家の宮本亜門さんは10日朝、同じハッシュタグで投稿した。
 俳優の井浦新さんも「もうこれ以上、保身のために都合良く法律も政治もねじ曲げないで下さい。この国を壊さないで下さい。」と投稿。賛意を表す「いいね」は3万を超えた。
 他にも俳優の浅野忠信さん、秋元才加さん、漫画家のしりあがり寿さん、音楽家の大友良英さん、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんら幅広い著名人が同じハッシュタグで投稿し、反響が広がっている。
 仕事への影響を恐れ、芸能人らは政治的発言を控える傾向にあるとされるが、今回の抗議の広がりは異例だ。人気バンド「いきものがかり」の水野良樹さんは「どのような政党を支持するのか、どのような政策に賛同するのかという以前の問題で、根本のルールを揺るがしかねないアクションだと感じています」と投稿。多くの人が、今回の法改正の動きは、支持政党やイデオロギーとは別次元で問題があるととらえていることが、賛同の幅の広さにつながっているようだ。

 検察庁法改正案は8日、衆院内閣委員会で実質審議入りした。野党側は、今年1月に現行法の解釈変更で黒川弘務・東京高検検事長の定年が延長されたことを問題視し、今回の改正案との関連をただすため、森雅子法相出席のもとでの衆院内閣委・法務委の連合審査を求めた。しかし、認められなかったことなどに反発し、審議を欠席。自民、公明、日本維新の会の3党のみで質疑が強行された。
 検察官定年を巡っては、官邸に近いとされる黒川氏の勤務延長が1月に閣議決定され、野党が過去の国会答弁との不整合から「脱法行為」と追及。政府は国家公務員法の解釈を変更して検察官の定年も延長できると説明したが批判を受けている。


検察庁法改正に抗議のツイート  野党や著名人ら3百万以上
共同通信 2020/5/10 15:17
 会員制交流サイト(SNS)のツイッター上で9~10日にかけ、検察庁法改正に抗議意思を示す野党議員や著名人とみられるツイートが相次ぎ、約300万以上を記録した。検察官の定年を延長する検察庁法の改正部分を含んだ国家公務員法改正案を巡っては、検察庁の独立性が安倍政権にゆがめられる危険性を指摘する声が出ている。
 ツイートが相次いでいるのは「検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグ(検索目印)を付けた投稿。ツイート数は、注目されている投稿の傾向を示しており、このハッシュタグは、ツイッターのトレンドワードで国内上位に入った。


検察庁法改正に抗議のツイート 野党や著名人ら380万超
共同通信 2020/5/10 19:13
 会員制交流サイト(SNS)のツイッター上で9~10日にかけ、検察庁法改正に抗議意思を示す市民や野党議員、著名人のツイートが相次ぎ、一時約380万以上を記録した。検察官の定年を延長する検察庁法の改正部分を含んだ国家公務員法改正案を巡り、検察庁の独立性が安倍政権にゆがめられかねないと懸念する声もある。
 国家公務員法改正案の審議は8日の衆院内閣委員会で、黒川弘務東京高検検事長(63)の定年延長問題をただそうと森雅子法相の出席を求めた立憲民主党などの野党会派と共産党が欠席したまま始まった。ツイッターでの抗議は、改正案の早期成立を急ぐ与党の動きを受けて広がった。


小沢一郎氏 検察庁法改正に「本当に取り返しのつかないことになる」
東スポWeb  2020/5/10
 国民民主党の小沢一郎衆院議員(77)は10日、自身のツイッターに「安倍政権が壊したのは、この国の正義」と投稿した。
 続けて「今や権力が何をやったって罪に問われない。司直はだんまり。もはや日本は法治国家ではなく、人治・縁故国家。前近代の後進国。今回の検察庁法改正は権力の私物化王国完成への最後の分かれ道である」と断じた。
 検察官の定年を延長する検察庁法の改正部分を含んだ国家公務員法改正案を巡っては、検察庁の独立性が安倍政権にゆがめられかねないと懸念する声が噴出。野党だけでなく、俳優や歌手などの著名人からも多くの声が上がる事態となっている。
 小沢氏は「日本がここで道を過てば、本当に取り返しのつかないことになる」と警鐘を鳴らした。