2017年3月5日日曜日

05- 総理夫人は公人!! それなのに口先で何とでも誤魔化せると思っている

憲法違反の「解釈改憲」同様に、
口先で何とでも誤魔化せると思っているようだ
日々雑感 2017年3月4日
 安倍晋三首相の妻の昭恵さんは公人か、私人か。森友学園の国有地取得問題を巡る国会論戦がこんなテーマに波及している。3日の参院予算委員会では、2015年9月5日に学園運営の幼稚園で昭恵さんが講演した際、サポート役の政府職員が同行していたことが判明した。
 野上浩太郎官房副長官は予算委で「首相夫人は公務員の発令を要さず、公人ではない。首相の公務を私人として補助している」と答弁した。社民党の福島瑞穂氏が「なぜ私人に公務員が同行するのか」と聞くと、野上氏は「スケジュール調整や連絡調整のサポート。旅費は夫人が支払った」と説明した。福島氏は「夫人の活動は公的行為か私的行為か」と繰り返し追及。野上氏は「首相の公務の補助(の活動)で公務ではない。あえて言えば私的行為だ」と述べた。
 
 野党は、学園が開設予定の小学校の名誉校長に昭恵さんが就いていたのを問題視。民進党の榛葉賀津也参院国対委員長は会見で「夫人は公人だ。名誉校長をなぜ引き受けたか説明する責任がある」と指摘。1日の同委では、首相が「妻は私人だ。犯罪者扱いは極めて不愉快だ」と野党に反論していた。政府によるとサポート役は常勤2人、非常勤3人の計5人・・・
「毎日新聞」より引用
 
 森友学園疑惑で安倍夫人の行為が「私人」か「公人」かで問題になっている。官房副長官は夫人の行為は「首相の公務の補助(の活動)で公務ではない」と理屈に合わないことを平気で述べている。
 選挙で夫人は立候補していないから違反行為をしても夫は選挙違反に問われない、とはならない。つまり夫婦は混然一体の存在だとみなされているからだ。相続税法でもゼロ等親だ。
 
 森友学園は言い逃れできないところに到っている。安倍氏は悪足掻きしないでスッパリと辞任すべきだ。そして予算委員会で啖呵を切った通りに議員も辞職することだ。
 権力は腐敗する、絶対権力は絶対的に腐敗する、とはけだし箴言だ。一強多弱と持て囃された安倍自公政権は、実態は国民会議と創価学会という宗教団体に支えられた、民主主義とはかけ離れた政権だった。宗教の怖さは「思考停止」にある。宗教に関しては一切教義に従うべきとされ、教義に疑問を挟んだり信仰に疑義を抱いてはならないと強いられるものだ。キリストは死んで後に生き返った、とすることに疑問を挟んではならないのと同様だ。
 
 何人であれ宗教に帰依するのは自由だが、帰依した者が徒党を組んで政権を恣にするのは民主主義とは懸け離れたものだ。民主主義が民主主義たる所以はまず確立された個人が存在しなければならない。思考停止の宗教に帰依した者が大量に集まって徒党を組むのは国家の乗っ取りだ。
 
 口先で菅官房長官が「総理府人は私人です」とスッ恍けて述べようと、国民は「違うゾ」と思っている。それだけで安倍自公政権から国民の心は離れる。
 総理夫人が地方へ行く時には五人の政府員が随行するという。夫人の旅費を国家が支払っていないから、夫人は「私人」だ、というのは理屈にも何にもならない。
 
 政府の職員でもない夫人に旅費を支給すれば「公金横領」になる。しかし政府員が五人も随行するのは私人としてはありえない。総理と一体の存在だから政府員が随行するのだろう。総理夫人が声を掛けるのと、一般人が声を掛けるのとでは意味が異なる。だからこそ森友学園は総理夫人を名誉校長に担いだのだろう。
 
 寿司友学園のマスメディアも森友学園を報じ始めた。既に安倍政権は押し寿司のように詰んでいる。総裁任期に関する党規約を改定して三期まで勤めようと目論んでいたが、その必要はなさそうだ。絶頂期の時には既に凋落が始まっている。安倍氏もその真理から逃れられなかったようだ。