ブログ:「世に倦む日々」(3月25日)が、独特の考察に基づいて「安倍昭恵は100万円を渡している - 晋三の指示どおりに動いた9月5日」とする記事を発表しました。
「世に倦む日々」氏は、昭恵夫人が人払いをした後に100万円を籠池氏に「安倍晋三からです」と渡して、籠池理事長に見送られて森友学園を出た5~6分後に、同理事長に電話を入れて「金を渡したことは内密にして下さい」と伝えたのは、昭恵氏の当日の一連の行動は全て晋三氏の指示によるもので、学園を出たあとで昭恵氏から電話で報告を受けた晋三氏が、「他言無用」と念を押しておくようにと指示があったからだとしています。
昭恵氏としては人払いしたのだから「内密に」という趣旨は当然伝わっていると考えて敢えて口頭での念押しはしなかったのですが、その場にいなかった晋三氏は念には念を入れた方が良いと考えたのでしょう。
晋三氏から「更に念を押しておくように」と指示されたので、改めてのその電話になったという推理です。
彼は、事件の主人公を安倍昭恵とする認識は間違っているとも述べていて、晋三氏が指示して昭恵氏が指示に従って行動したと理解するのが正しく、籠池氏が「大変名誉なことに思った」のはそれが安倍晋三氏からのものであったからで、昭恵氏からのものであればそういう受け止め方にはならないとも述べています。また安倍夫妻が人払いの事実を否定しているので、マスコミと野党は2人の付き人を特定して、取材なり喚問なりをするべきだろうとも述べています。
ブログの第1節は下記の通りです。
安倍昭恵は100万円を渡している - 晋三の指示どおりに動いた9月5日
世に倦む日々 2017年3月25日
安倍昭恵が籠池泰典に100万円を手渡したことは間違いない。23日の証人喚問で枝野幸男が尋問を行ったとき、籠池泰典はこう言っている。「講演後、昭恵夫人が車で帰られた。私が見送りから戻って5-6分後、昭恵夫人から電話をいただいてそう言われた。内閣総理大臣の主人からとなると問題も多かろうと推察した」。重要な証言だが、この「そう言われた」というのは、枝野幸男の「昭恵夫人はその場で『黙ってて』と言ったのか」という質問に対しての回答である。つまり、見送りから5-6分後に昭恵からかかってきた電話は、口止めを念押しする趣旨だったということを示唆している。塚本幼稚園を出て車に乗った昭恵は、すぐに100万円を手渡した首尾を安倍晋三に報告したのであり、間違いなく人払いをした上で渡しましたと連絡したのだろう。そのとき、晋三が昭恵に、念のため籠池泰典に口止めの電話を入れとけと指示し、昭恵は言われたとおりにしたのだ。この日の昭恵は、安倍晋三に命じられたとおり行動している。現金授受の際に人払いするよう指図したのも晋三で、手渡す際に「安倍晋三からです」とだけ言うよう指令したのも晋三だ。昭恵は、現金について「寄付です」とも何とも付言してないのであり、100万円に名目は付けていない。
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(後 略)
全体についてはブログ:URL http://critic20.exblog.jp/26529539/#26529539_1 をご覧になってください。第1節の末尾に 『more』 となっている個所をクリックすると全部の文章が現れ、そこには豊富な写真と共に一般のメディアの報じ方とは一味も二味も違う論述が展開されています。
ところでそれとは別に、証人喚問で安倍昭恵氏側から出されたFAXの存在が明らかになったことに官邸は大変驚いたようです。官邸は急遽それを取り寄せて、先に公開してしまった方がダメージが小さいと考えたのか、大慌てでそのFAXを ”谷氏のメールアドレスや携帯番号などの個人情報が示されたままで” メディアに公開しました。
特に安倍首相は激怒したそうで、谷さんを呼び出して怒鳴りつけたということですが、彼女の一存で勝手にやった話ではないことくらいは誰でも分かることなので、安倍氏の何とも酷薄な性格を改めて知らされます。籠池氏も痛切に同じ思いしていることでしょう。
それはともかくとしてその谷査恵子氏については、左遷情報が霞ケ関を駆け巡ったそうでアフリカや南米などの海外に飛ばされるのではないかという観測もあるということです。
それについて元外務官僚の天木直人氏は「異例中の異例の対応で、本当にそんな人事をすれば、官邸自ら情報隠蔽を認めたも同然で、それこそ大スキャンダル」と述べています。
日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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証拠FAXに官邸激怒 元夫人付の谷査恵子氏“国外追放”情報
日刊ゲンダイ 2017年3月26日
森友学園に問題のファクスを送付した女性官僚・谷査恵子氏の身辺がにわかに騒がしくなっている。
谷氏は1998年に経産省入省。13年から15年末までの3年間、「内閣総理大臣夫人付」として昭恵夫人を支えた。16年からは中小企業庁の経営支援部で連携推進専門官に就いていた。
ファクスの存在について、24日の集中審議で質問された菅官房長官は「1週間ほど前に全体の話を聞いて、その後すぐ籠池理事長に送ったファクスを谷氏から入手した」と説明したが、内情は違うようだ。
「証人喚問での籠池理事長の発言で、問題のファクス文書が保存されていることが分かり、対応に追われた。官邸もまったく把握していなかったのです」(官邸担当記者)
先に公開してしまった方がダメージが小さいと考えたのか、菅は23日の定例会見で記者にくだんのファクスを配布。よほど慌てていたとみえて谷氏のメールアドレスや携帯番号などの個人情報が示されたままだった。後で黒塗り版を配布し直すという失態について、菅は「不注意だった」と答弁したが、本当に文書を1週間前に入手していたなら、個人情報の扱いに配慮する時間は十分あったはずだ。
「もちろん総理もファクスの存在を知らなかった。激怒して、谷さんを呼び出し、怒鳴りつけたと聞きます。しかし、彼女の一存で勝手にやった話ではないことくらい政界関係者なら誰でも分かる。昭恵夫人に怒鳴るならともかく、ノンキャリの彼女にすべてを負わせるのはあまりに酷です」(自民党関係者)
■まるで霞が関版「沈まぬ太陽」
安倍首相の怒りはすさまじかったそうで、「逆鱗に触れた谷氏の左遷情報がすぐさま霞が関を駆け巡った」(総務省キャリア)という。「4月1日付でアフリカの大使館付の駐在員に飛ばされる」「いや、南米らしい」などと臆測情報が飛び交っている。
元外交官の天木直人氏が言う。
「官僚の“口封じ”に外務省を使うのは、確かに都合がいい。実際、経産省から大使館への出向はないことはありません。しかし、ことがノンキャリ女性となると異例中の異例。本当にそんな人事をすれば、官邸自ら情報隠蔽を認めたも同然で、それこそ大スキャンダルです」
事実関係について経産省に問い合わせたところ、「現段階では、そういう情報はございません」(官房広報室)とのことだった。
主人公がアフリカに飛ばされる山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」が思い出される。昭恵夫人に尽くした谷氏も、安倍官邸にとってはしょせん“トカゲの尻尾”なのか。