2017年3月27日月曜日

27- BLOG あのな、教えたろか。(小林よしのり氏)

 「ゴーマニズム」で一躍有名になった小林よしのり氏は、かつては右翼の一方の雄と見られていたように思います。
 いまは周囲から「右翼なのか左翼なのか」と問われているようのですが、それに対しては「日本人の常識(バランス感覚)で判断しているだけ」だとして、「自主独立派 保守」を標榜しています。
 小林よしのり氏の3月23日以降のブログを紹介します。
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午前中の証人喚問を見て  2017.03.23(木)
 
午前中の証人喚問を見て、エセ保守カルトの洗脳が解けた籠池理事長は、正直になっていると思った。
偽証はしていない。
安倍昭恵が100万円寄付したことは本当だろうと思った。
この真偽を確認するためには、安倍昭恵を参考人招致ではなく、「証人喚問」すべきだ。
安倍昭恵は嘘をついている。
それにしても西田議員があんなに馬鹿だったことにも驚いた。
いくら安倍首相を守りたいと思ったにしても、安倍昭恵をまるで信者のように妄信する感覚が分からない。
劣化保守になると、客観性を失ってしまうのだろうなあ。
 
午後の証人喚問を見て  2017.03.23(木)
 
午後の証人喚問を見たが、わしは籠池という人物を見直した。
エセ保守カルトの洗脳が解けたら、あんなに正直に、肝の据わった答弁が出来るのか。
もともとあんな人格だったら、エセ愛国イデオロギーに染まらなければ、結構立派な仕事も出来ただろうに。
惜しいことだ。
劣化した保守イデオロギーが彼の人生を狂わせた。
 
それに比べて、安倍昭恵という人物はなんという無責任で、嘘つきなんだろうか
安倍昭恵を「証人喚問」しなければ、卑怯である。
籠池理事長の証言を信用するしかない。
 
 
籠池には命の危険があるから警察は守れ  2017.03.23(木)
 
『よしりん辻説法』のペン入れをやりながら、国会の証人喚問を聞いた。これは面白かった。
だが外国特派員協会の質問がつまらなくて、たまらん。
ひとつ警告しておくが、森友学園のHPに天皇が訪ねたという嘘が載ってたらしいが、それを過剰に問題にするのは危険だ。
この男は不敬な奴だというイメージ操作をしていると、籠池が刺されるかもしれない。
殺人教唆をしているのではないかと、わしは疑う。
 
天皇に対する侮辱なら、現在の「男系保守派」の方が酷い。
天皇退位問題でも、陛下の気持ちを完全に無視して、「摂政にしろ」と言ったり、「特例法でいい」と言ったり、「男系しか許さない」と言ったり、極限の不敬を行なっている。
宮さま詐欺のような商売をしていた奴だっているのだ。
 
籠池は嘘つきだが、嘘しかつかない男ではない。
自公や維新が「この男は嘘つきだから何も信じるな」というイメージ操作をしても、無駄だ。
安倍昭恵の方が嘘つきだから、証人喚問に応じないと、多くの人々が思っているだろう。
 
 
西田昌司は保守ではない  2017.03.24(金)
 
西田昌司は本当に馬鹿だな。
安倍昭恵の100万円の寄付金も、安倍昭恵の夫人付からの財務省への「口利き」ファックスも、これが本当だったら、籠池・森友学園のために行なわれたことになるのだぞ。
つまりこれは、首相の妻・安倍昭恵による権力の乱用ではないか!
100万円も、夫人付ファックスも、国家システムの私物化の証拠となるゆえに、徹底解明をしなければならん。
 
そのためには安倍昭恵の証人喚問は仕方がなかろう。
「女は可哀想」「妻を証人喚問するのは首相が気の毒」と思ってるなら、男尊女卑だ。
国家システムは、国民のために「公平」に使われるものであって、権力者の縁者に都合よく使わせてはならない。
西田議員は一緒に飯食ったこともある知人だが、安倍ポチとなって常識を見失い、みっともなさすぎる。
それが保守の態度か!
 
 
アッキード事件の証明  2017.03.25(土)
 
人のメールなんか公的な意味合いがあるのかどうか疑わしいが、籠池夫人と安倍夫人のメールの内容がテレビで報じられている。
安倍昭恵の声はマリア様のような優しい声で、籠池夫人の声は低音の老けたおばはんの声で読まれている。
印象操作だろう。
(昭恵)デビ夫人はすごいですね!(マリア様の声で)
(籠池)あきえさんも協力してください。(おばはん声で)
(昭恵)祈ります。(マリア様の声で)
くだらないなあ。笑ってしまうよ。
こんなメールで議論したって意味ないだろう。
キリスト教徒なのかどうか知らないが、こんな罪深いイノセントはないですよ。
 
証人喚問後の、安倍昭恵のフェイズブックでの反論も、本人が書いたものではないと、わしは思っている。
あれは官僚が書いたものだ。
寄付金100万円について、安倍昭恵は一貫して「記憶にない」と言ってたのに、フェイスブックでは「寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません」と断言調になっている。
しかも「籠池夫人とのメールのやり取りの中では、寄付金があったとか、講演料を受け取ったという指摘がない」と客観的に分析し、「私からも、その旨の記憶がないことをはっきりとお伝えしております」と締めくくっている。
第三者が書いたなとすぐ分かる。
政権が、今回の「アッキード事件」に関する安倍昭恵の肉声を完全に封じている。
この問題はやはり「アッキード事件」だったのだ。
安倍昭恵を証人喚問して、籠池と昭恵、どっちが偽証罪で逮捕されるかを見るしかないだろう。
 
 
「橋下 羽鳥」の番組に出て思う  2017.03.25(土)
 
今日は「橋下羽鳥」の番組収録だった。
わしは社会的責任を取らない安倍昭恵のことが大嫌いなので、ネットの生放送で言ってる批判の100分の1くらい言ってしまったかもしれない。
名誉棄損になるとスタジオが色めき立ったが、どうぞそのまま放送してほしい。
訴えてきたら徹底的に戦う覚悟がある。
 
しかし地上波では自然に自主規制してるのだが、あれしきの批判でなんで驚くのかさっぱり分からない。
平井理央さんも「一私人」という見方に異議を唱えていたが、女性もそう見るかと思って意を強くした。
月曜日放送だからぜひ見てくれ。
橋下徹はわしと考えが違うのだが、どうしても嫌いになれない。
基本的に公明正大で、悪いことはしない人間のような気がする。
ただ、権力者の側にいるから、注意しておかなければならない。
特に安倍晋三とは近い男だから、警戒を怠ってはならない。
 
Yahoo!ニュースで松井一郎知事が言っていた「忖度」こそが民主主義という考えは違うと思う。
いずれ分かりやすく説明しなければならない。
しかし籠池のおっさんを証人喚問して、悪人の印象操作に終始した自民党の邪悪さには反吐が出る。
まさに籠池の言う通り、トカゲの尻尾切りで幕引きを図ろうとしただけだ。
国有地の8億円の値下げは妥当という見方には疑問がある。
羽鳥氏の「モーニングショー」で深掘りしてもらえないだろうか?
 
 
国家システムの私物化を糾弾せよ!  2017.03.26(日)
 
籠池・森友学園疑惑の核心は、「国家システムの私物化」である。
安倍昭恵が官僚機構を私物化していた可能性はかなり高い。
安倍首相自らの私物化も、15年9月3日の迫田理財局長との密室会談から、大いにあり得る。
9月5日には安倍昭恵が籠池理事長の建設予定の小学校の名誉校長に就任しているのだ。
 
自民党は安倍昭恵に「違法性」がないことを証人喚問拒否の理由にしているが、もともと「違法性」は関係ないのだ。
自民党が「参考人招致」ではなく、「証人喚問」にした理由は、籠池氏を悪人に仕立てあげて、トカゲの尻尾切りで幕引きを図るためだった。
そのための理由付けが「安倍首相への侮辱」という私怨である。
証人喚問の動機が不純であり、この時の与党の籠池氏への脅しは人権侵害の疑いがある。
 
だが、この証人喚問は完全に裏目に出た。
寄付金100万円と、夫人付官僚のファックスの意味合いが、問われる事態になった。
寄付金100万円を軽く見るのは間違っている。
安倍夫妻の森友学園への支援の動機付けになる。
国家システムの私物化」の出発点だ。
国家システムの私物化」は韓国大統領の権力を、占い師が利用していたスキャンダルと一緒である。
韓国で朴槿恵大統領を弾劾裁判で追放したのと同じように、民主主義の健全化のためには、安倍首相と昭恵夫人の共謀罪を問わねばならない。
 
国有地の8億円値引きが妥当なら、大山鳴動ネズミ一匹とはならない。
自民党が主張しだしたこの説にも、わしは疑念を持っているが。
劣化した愛国コネクションのために、「国家システムの私物化」が不問に伏されれば、民主主義の公平性に大きな疑問符がつく。
だからこそ安倍昭恵と迫田元理財局長ら官僚の証人喚問が必要なのである。
国家システムの私物化」は民主主義を脅かす。
この問題を軽く見てはいけない。
太字強調は原文に拠る