NHKは鴻池議員の秘書に確認した内容として以下のように報じています。
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鴻池元防災相秘書「陳情報告書」認める 売却手続きの相談も
NHK NEWS WEB 2017年3月2日
大阪・豊中市の国有地が大阪の学校法人「森友学園」に鑑定価格より低く売却されたことに関連して、共産党の小池書記局長が国会で示した、鴻池元防災担当大臣の事務所の「陳情報告書」について、鴻池氏の秘書が、NHKの取材に対し、この報告書を書いたことを認めました。そのうえでこの秘書は、森友学園の籠池理事長から国有地の売却手続きなどについて面談で1回、電話で14回相談を受けたとしています。
秘書は相談を受けて、売却手続きや法律の解釈などについて、近畿財務局や大阪航空局に合わせて8回、問い合わせの電話をしたということです。
一方、豊中市の国有地の価格を減額できないかと相談を受けた際は、「不動産屋ではないので当事者間で交渉してほしい」と答えたということです。
また、籠池理事長から「財務省の担当者のアポイントを取ってほしい」と言われたこともあったとしたうえで、この秘書は、「近畿財務局との交渉がうまくいかなかったのだろうと思ったが、その場で断った」としており、国との間を仲介したとか便宜を図ったつもりはないとしています。
陳情報告書の内容
鴻池元防災担当大臣の事務所が作成した陳情報告書には、学校法人「森友学園」の籠池理事長から大阪・豊中市の国有地をめぐって、繰り返し相談を受けていたことが記録されています。
最初の記録は4年前の平成25年8月5日で、籠池理事長が神戸市にある鴻池氏の地元事務所を訪問し、小学校を設立するために豊中市の国有地を借り、将来的に購入したいという希望を伝えています。
その後も籠池理事長から近畿財務局と大阪航空局との交渉の状況についてたびたび「相談」や「報告」を受け、平成25年の10月12日には鴻池氏も同席して面談したと書かれています。
ここでは「上からの政治力で早く結論が得られるようにお願いしたい。土地価格の評価額を低くしてもらいたい」という要望があり、「ウチは不動産屋ではありません」と答えたと記載されています。
その後も去年3月15日までの間、「相談」と「回答」という記載が繰り返されていて、事務所が近畿財務局や大阪航空局に問い合わせの連絡をしていたことをうかがわせる内容となっています。
秘書「便宜図ったり仲介の意図なし」
鴻池元防災担当大臣の秘書は「森友学園」の籠池理事長からの陳情について、「最初に鴻池議員の元秘書だった兵庫県議会議員から連絡があり、『小学校をつくるために豊中市の国有地を借りることを希望している人がおり、県議では手に負えないので相談を聞いてあげてほしい』という内容だった」と説明しました。
そのうえで、秘書は「小学校をつくりたいというきちんとした理由だったので、籠池理事長が事務所に来て相談を受けた際、やり取りをしていた近畿財務局の担当者の名前を聞いて、この担当者に籠池理事長から相談があったことを電話で連絡し、『ちゃんと話を聞いたってな』と伝えた。便宜を図ったり、仲介をしたりする意図はなかった」と答えました。
また、秘書は「相談を受けたり、回答したりした内容は、東京の事務所にFAXを送る形で日常業務として、随時、鴻池議員に報告していた」と話しています。