2017年6月9日金曜日

都議選 自民党への逆風が強まる レイプ問題も争点に

 都議選では自民党への逆風が強まっているということです。
 これだけ国民を無視した政治が行われていれば当然のことで、もしも加計問題に加えて山口氏のレイプ問題が争点に挙げられることになれば、自民党は大敗するだろうということです。
 いうまでもなくこのレイプ問題は決して個人的レベルのものではなく、本来 法の裁きを受けなければならないのを国家権力が介入して救出したものです。
 政権に近い人間であれば罪からも逃れられるということでは著しく正義に反します。許しがたい重大な社会問題なので取り上げられるのが当然です。
 
 都議選と国政選挙とはストレートにはつながりませんが、都議選の結果は次回の国政選挙の傾向を占う目安にはなりそうです。
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小池氏狙う自民の急所 都議選争点に「レイプ問題」が浮上
日刊ゲンダイ 2017年6月8日
「やっぱり加計問題が響いている」――。都議選を控えた自民党の候補者が慌てている。自民党への逆風が強まりはじめたからだ。
 都内の有権者に「現時点で投票先はどこか」――を聞いた朝日新聞の世論調査(3、4日実施)は、小池知事が率いる「都民ファーストの会」と「自民党」が27%で同率1位だった。4月の調査では、自民31%、都民ファースト20%と、10ポイント以上の差をつけていたのに、一気に追いつかれた形だ。
 自民党候補がショックを受けているのは、都民ファーストの会の支持率がアップしたことより、自民党の支持率が落ちたことだという。加計問題が原因なのは明らかだ。
 小池知事も自民党の急所を突きはじめている。日曜日(4日)都内12カ所を行脚した小池知事は、応援演説の時、必ずこう切り出していた。
「いまもモメていますね。永田町と霞が関との間で、やれ『書類があるのないの』『怪文書だ』などとやっています。しかし基本は、資料はすべて残して置いておく。それを公開するのが大前提ということにしてこそ、新しい東京の大改革がはじまる。皆さま、いかがでしょうか」
 自民党は「決められない知事」などとネガティブキャンペーンを張って、都議選を戦う方針だったが、加計問題が大きくなり、逆に小池知事から攻撃されている格好である。
 
■自民大敗も
 いま、自民党候補が恐れているのは「加計問題」に加えて、「レイプ問題」が選挙の争点になることだという。もし、「レイプ問題」まで争点になったら自民党は大敗する可能性が高いからだ。自民党都連関係者が言う。
「安倍首相と個人的に親しいジャーナリスト・山口敬之さんからレイプされた、と女性が顔を出して告発したことに対する女性有権者の関心は想像以上に高い。逮捕状が出ていたのに、直前になって上からの命令で山口敬之さんの逮捕が見送られたから、なおさらです。女性有権者の中には『首相と親しいから権力によってレイプ事件が握り潰されたのではないか』と疑い、顔を出して被害を訴えた詩織さんに同情する声も多い。もし、小池知事が『自民党は女性の人権をどう考えているのでしょうか』などと訴えたら、火がつく恐れがある。ただでさえ、自民党は国会議員を含めて古い考え方の男性議員が多いから印象がよくない。自民党は戦えませんよ」
 
 豊洲問題と東京五輪問題を都議選の争点にしないために、小池知事が加計問題とレイプ問題を争点にしてくる可能性はゼロじゃない。有権者の多くも、加計問題とレイプ問題に審判を下したいと考えているはずだ。