11日(金・休)、文京区民センターでシンポ「新しい戦前にさせない」第5回「軍拡と『ゾンビ家制度』の罠」(「いのちの安全保障、非正規社会からの脱却」のための「共同テーブル」主催)が開かれました。陣容は下記の通りです。
総合司会: 白石孝(官製ワーキングプア研究会理事長)
基調説明: 竹信三恵子(ジャーナリスト・和光大名誉教授)
パネリスト:杉原浩司(武器取引反対ネットワーク)
雨宮処凛(作家・社会活動家)
杉浦ひとみ(弁護士)
古今亭菊千代(落語家)
会場参加者は約150人、YouTubeでの同時視聴は300人ほどでした。
レイバーネット日本が報じました。
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軍拡を「生活や性差別」から解き明かす 〜 共同テーブルがシンポジウム
レイバーネット日本 2023-08-13
白石孝(共同テーブル発起人)
全動画(2時間半)
8月11日(金・休)午後1時30分から、文京区民センター2A会議室で「いのちの安全保障、非正規社会からの脱却」のための「共同テーブル」シンポ「新しい戦前にさせない」第5回「軍拡と『ゾンビ家制度』の罠」を開催した。
軍拡を「狭い意味の政治や軍事」からでなく、「生活や性差別」から解き明かすことで、それがよそ事でも遠い未来の話でもないことを共有していただき、みんなで一緒に怒っていきたい(竹信三恵子さん)という趣旨で、結構チャレンジングな企画だ。
竹信さんのレクで印象に残ったのは、戦争時の軍事費が国家財政に占める割合というデータで、戦前1924年(大正13年)は29.6%だったのが、1944年は85.3%に達していたこと。これじゃあ、社会保障も教育もなんも無いに等しい。こういった背景に、日本の「家」制度があり、それが大きく機能した。
「武器取引反対ネットワーク」の杉原浩司さんは、大軍拡時代で、23年度予算での軍事予算が26%の伸びで、米中を大きく上回る異常さ、軍需産業強化法、軍拡予算確保法などがあっという間に成立、に対して「武器より暮らしを」と訴えた。
杉浦ひとみ弁護士は、1947年民法改正で「家」制度が廃止されたが、選択的夫婦別姓制度が法制化されず、性的マイノリティ、同性婚などが実現しないのは、「日本社会に個人の尊重、男女平等を妨げる力が存在している」と指摘、「ゾンビな家制度」をなくそうと。