2014年3月13日木曜日

沖縄 竹富町 新年度も別の教科書を継続へ

 沖縄県竹富町は新年度も、中学校の公民の教科書について、八重山地区の協議会が選んだものとは別の教科書を使い続けることが分かりました。
 
 竹富町中学公民教科書問題は、沖縄八重山地区の教科書の採択において、玉津石垣市教育長協議会の規定無視した強引な運営によって、保守色の強い育鵬社版(=沖縄の米軍基地問題に触れていないなど)を採択したことに端を発しています。
 
 採択の経緯に納得できない竹富町の教育委員会は、独自に東京書籍の教科書を採択しまし。それに対して文科省はあたかも制裁を加えるかのように、竹富町を教科書無償措置法の対象から除外したため、町は住民から寄付を募って教科書代を負担しながら使用してきました
 文科省も当初は、「町が自ら教科書を購入し、生徒に無償供与することまで法令禁止していない」認めてきましたが、安倍首相が政権についてからその見解を覆して、竹富町に育鵬社版を露骨に強要するようになりました。
 
 昨年の11月にも、沖縄県教育委員会文科省からの要求にもかかわらず竹富町教委に対する教科書採択是正要求を先送りしていることに対して、上野通子文部科学政務官文科省内で沖縄県教委の諸見里明教育長と面会し、速やかに是正要求するよう指導していました。
 文科省は今度は竹富町に直接是正要求を出す方針ということです。
 
  (関係記事 下記他多数あります)
      2013年12月22日八重山教科書問題 付帯決議にも違反する干渉 
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竹富町 新年度も別教科書を継続へ
NHK NEWS WEB 2014年3月13日
沖縄県竹富町は、中学校の公民の教科書について「沖縄の基地問題に触れていない」などとして地区の協議会が選んだものとは別の教科書を使い国から是正を求められていますが、町が新年度も今のまま別の教科書を使い続けることが分かりました。
 
公立の小・中学校で使われる教科書については、都道府県の教育委員会が定めた地区ごとの協議会が選んだものを使うことになっていますが、沖縄県竹富町は八重山地区の協議会が選んだ中学校の公民の教科書について「沖縄の基地問題に触れていない」などとして別の教科書を使ってきました。
この問題で文部科学省は、去年10月町に対して是正要求を出すよう沖縄県教育委員会に指示し、今も改善されていないとして、今度は竹富町に直接是正要求を出す方針です。
これに対し、竹富町の教育委員会が、新年度も今のまま別の教科書を使い続けることが分かりました。すでに町内の8つの中学校が教科書の発注を済ませていて、早ければ来週にも各学校に届けられるということです。
竹富町によりますと、新年度公民を学ぶ予定の中学3年生は46人で、町の教育委員会教育課は「新年度も別の教科書を使うという町の方針に変わりはなく新学期に間に合うように配布したい」と話しています。