2014年3月17日月曜日

集団的自衛権は自民党内で慎重に議論すべき と

 16日のNHK日曜討論で自民党の脇参議院幹事長は、自民党執行部野党のときに集団的自衛権の行使容認を決めたことを強調していることに対して、「行使容認を野党のときに一度決めたからそれで終わりではない。もう一度多くの議員が参加して議論し、日本の外交安全保障上何をなすべきかということに基づいて、論理や憲法との関係を組み立てて将来の方向性を出す必要がある」と党内で慎重に議論すべきだという考えを示しました。
 公明党の西田参議院幹事長は「現行の憲法解釈を維持し、集団的自衛権は行使できないとすることを支持していると述べました。
 
 野党では維新の会とみんなの党が行使容認に賛成したほかは、民主党、共産党結いの党生活の党社民党行使容認に反対しました。
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集団的自衛権「自民党内で慎重に議論すべき」
NHK NEWS WEB 2014年3月16日
NHKの日曜討論で、自民党の脇参議院幹事長は、集団的自衛権の行使容認について、日本が外交や安全保障で何をすべきか将来の方向性を含めて党内で慎重に議論すべきだという考えを示しました。
 
この中で、自民党の脇参議院幹事長は「集団的自衛権の行使容認を野党のときに一度決めたから、それで終わりではない。決めた事実は前提としながらも、もう一度多くの議員が参加して議論するので、その結果が行使容認の立場の石破幹事長の言う方向でまとまればいいし、そうでないこともあり得る。この問題は日本の外交安全保障上、何をなすべきかということに基づいて、論理や憲法との関係を組み立てて将来の方向性を出す必要があり、与党としてはしっかりと議論して意見集約していきたい」と述べ、党内で慎重に議論すべきだという考えを示しました。
公明党の西田参議院幹事長は「公明党は現行の憲法解釈を維持し、集団的自衛権は行使できないとすることを支持している。憲法9条の解釈を変えるのであれば、なぜ変えるのか、どう変えていくのか、それが日本の安全保障にとってどういう意味を持つのかを、とことん国会や与党で議論すればいいのではないか」と述べました。
民主党の羽田参議院幹事長は「安倍政権が進めようとしている憲法解釈の変更には反対だ。日本はPKO活動に自衛隊を派遣するなど、憲法解釈を変えずにできていることがある。政府は今回、国会で何の議論も無いなかで憲法解釈を変える閣議決定をして、既成事実を積み重ねようとしており、民主主義のプロセスに反し到底認められない」と述べました。
日本維新の会の片山参議院議員団会長は「集団的自衛権は持っているが使えないという解釈には無理があり、大きな環境変化のなかで見直すのは当たり前だ。行使できる限度が問題であり、国民の大多数の賛成を得るため国会で丁寧に議論すべきだ」と述べました。
みんなの党の水野参議院国会対策委員長は「集団的自衛権の行使を認めることが、戦争に行くことにつながるという議論は違う。内閣法制局は官僚組織の一部にすぎず、その解釈が絶対に不変でなければならないということはない」と述べました。
共産党の井上参議院幹事長は「集団的自衛権の行使は9条と全く相いれず、もし行使できるようになれば日本が戦争をする国になり、9条が無きものになる。安倍総理大臣が『私が責任者だ』と言って解釈を覆すのは問題だ」と述べました。
結いの党の小野幹事長は「日本の独立と安全をどうすれば守れるかということを明らかにする過程で憲法解釈の変更を議論すべきであり、下からの積み上げがないまま上から天井を空けるような議論をするのは望ましくない」と述べました。
生活の党の主濱参議院会長は「9条の解釈は国会と内閣が共同で築き上げてきており、一内閣の閣議決定で軽々に変更することは許されない。9条が容認する自衛権行使の範囲を変えるならば、憲法そのものを変えるべきだ」と述べました。
社民党の又市参議院幹事長は「集団的自衛権の行使を認めれば、日本が武力攻撃されなくても他国に行って戦闘に参加することになり、戦後の歴史の大転換だ。行使を可能にしたいのならば、憲法改正を国民に問うべきだ」と述べました。


是正要求の撤回を要求
八重山毎日新聞 2014年03月16日
「住民の会」など3団体が抗議文
 文科省が竹富町教育委員会に是正要求を行ったことについて、子どもと教科書を考える八重山地区住民の会、竹富町の子どもたちに真理を教える教科書の採択を求める町民の会、住民の視点で教科書を選ぶ会は15日、下村博文文科相に3団体連名で是正要求の撤回を求める抗議文を送付した。
 抗議文では「今回の是正要求は地方教育行政への不当な強制的介入を重ねるものだ」として、「是正要求そのものが教育現場に混乱を引き起こしている」と指摘。そのうえで「三市町教育委員会があらためて協議し、同一の教科書を採択することが解決の道だ」と強調している。
 同日午後、石垣港離島ターミナル会議室で会見した住民の会共同代表の村田栄正氏は「権力を押しつけるような形の是正要求は大変残念だ。多くの市民の理解をいただき、文科相に立ち向かう竹教委をバックアップしていきたい」と述べ、是正要求に対する抗議集会なども検討していることを明らかにした。