3月4日の記事でお知らせしたとおり、解釈改憲によって日本を戦争に参加できる国にしようとする動きを止めようと呼びかけ、憲法学者や作家らが4日、「戦争をさせない1000人委員会」を発足させました。
今後、安倍政権の解釈改憲による集団的自衛権行使容認の阻止をめざし、全国に賛同人を募ります。
4日、国会内で行われた発足集会では、憲法学者の奥平康弘・東京大名誉教授、作家の佐高信さん、作家の落合恵子さんたちが発言しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「戦争をさせない1000人委員会」発足 学者・作家ら
朝日新聞 2014年3月4日
解釈改憲によって日本を戦争に参加できる国にしようとする動きを止めようと呼びかけ、憲法学者や作家らが4日、「戦争をさせない1000人委員会」を発足させた。安倍政権の解釈改憲による集団的自衛権行使容認の阻止をめざし、全国に賛同人を募る。
4日は国会内で発起人らが発足集会や記者会見を開いた。憲法学者の奥平康弘・東京大名誉教授は「集団的自衛権の容認とは、日本が米国の手足となり戦争に参加できる国にすること。内閣の解釈だけで憲法9条をないがしろにできる解釈改憲を阻止しなければならない」と呼びかけた。
作家の佐高信さんは「集団的自衛権を容認すれば、日本の『自衛』は他の国も守る『他衛』に変わり、米国の戦争に参加する義務を負う」と指摘した。作家の落合恵子さんは「日本は世界の平和に貢献する国となるべきなのに、武器を輸出し戦争ができる国になろうとしている。次の世代に『戦争が嫌ならどうして止めなかったの』と問われかねない。自分の存在のほとんどをかけて反対と言いたい」と話した。
作家らが「戦争させない委員会」 解釈改憲に反対呼び掛け
共同通信2014/03/04
安倍政権が意欲を示す憲法の解釈変更による集団的自衛権の行使容認に反対する作家や学者らが4日、「戦争をさせない1000人委員会」を結成、東京都内の参院議員会館で記者会見した。
呼び掛け人は、憲法学者の奥平康弘・東大名誉教授やルポライターの鎌田慧さん、作家の落合恵子さん、雨宮処凛さん、評論家の佐高信さん、俳優の菅原文太さんら87人。会見で奥平氏は「解釈改憲は憲法改正と同じ。内閣の解釈で9条をないがしろにしてはならない」と訴えた。鎌田氏は「戦争前夜が迫っている。政党や労組だけでなく、運動のネットワークを広げたい」と語った。