読売新聞社が2月22~23日、面接方式で実施した全国世論調査で、憲法を「改正する方がよい」と思う人は42%となり、「改正しない方がよい」の41%とほぼ同数になりました。
昨年3月の調査では改正賛成派が51%(反対は31%)でしたので10%近く減少しました。
読売新聞は産経新聞と並んで憲法改正派の新聞で、世論調査でも憲法改正派が多数を占めてきました。
それがこの1年間で改正派が減少したのは、安倍首相が憲法改正によらないで集団的自衛権の行使を容認することを目論んでいることに対して、野党や各紙が批判するなど、憲法が注目されるようになったことが影響している可能性があります。
安倍首相の目指す「集団的自衛権を憲法解釈を変更して行使できるようにする」に賛成の人は27%と少数ですが、「改正して行使できるようにする」の22%を含めると、行使容認派は49%に達しました。
憲法9条の改正に賛成は30%でした。
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憲法改正賛成42%、反対41%…読売世論調査
読売新聞 2014年3月15日
読売新聞社が実施した全国世論調査(2月22~23日、面接方式)で、憲法を「改正する方がよい」と思う人は42%となり、「改正しない方がよい」41%と拮抗(きっこう)した。
昨年3月の調査では、改正賛成派が51%、反対派は31%だった。
政府がこれまで「保有するが行使できない」としてきた集団的自衛権については、「憲法の解釈を変更して使えるようにする」が27%で、「憲法を改正して使えるようにする」の22%と合わせると、行使容認派は49%に上った。「これまで通り使えなくてよい」は43%だった。
戦争放棄などを定めた憲法9条についても、「解釈や運用で対応する」43%が、「解釈や運用で対応するのは限界なので改正する」30%を上回った。