安倍首相が国連で「輝く女性政策」(ウィノメミクス)をブチ上げて、5人の女性閣僚(級)登用を誇ったのも束の間、20日、その二人が同時辞任に追い込まれたことは、海外でもかなり大きく報道されているということです。
ドイツのフランクフルターアルゲマイネ紙は、「安倍の“ウィメノミク”の危機」と詳しく報道しました。アベノミクスの失敗がほぼ確実になっている今、“ウィノメミクス”も早々に破綻を始めたとしています。
その他のメディアも、「まだ残っている女性閣僚もネオナチやヘイトスピーチをする団体と関係がある」ことを指摘したり、「在特会」を取り上げたりしているということです。
「明日うらしま」の記事を紹介します。
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ドイツ紙「小渕・松島女性閣僚辞任は安倍内閣の“ウィメノミク”の危機」
と大きく報道
明日うらしま 2014年10月21日
10月20日の安倍内閣の女性閣僚ふたりの同日辞任に関しては、海外でもかなり大きく報道されています。
そのひとつ、ドイツのフランクフルターアルゲマイネ紙で、おなじみゲルミス東京特派員が→「安倍の“ウィメノミク”の危機」とくわしく報道しました。その記事の抜粋を以下翻訳しましょう。
「ウィメノミク」とは安倍首相が国連で「輝く女性政策」を「アベノミクス」に引っ掛けて述べた宣伝造語ですが、それを引用しての強烈な皮肉です。
アベノミクスの失敗がほぼ確実になっている今、ウィノメミクスは早々に破綻を始めました。かなり長い全文はリンクで原文をご覧ください。
21日追加:
さて一夜明けてドイツの報道を見ると、ほとんど全てのメディアが、公共テレビを含めて、およそこの報道と似たような内容の報道をしています。
「まだ残っている女性閣僚もネオナチやヘイトスピーチをする団体と関係がある」ことも指摘しており、南ドイツ新聞にいたっては、「Zaitokukai」の名前まで出して報道しています。
「女性が輝く」どころか、女性閣僚から安倍内閣の終わりが始まったという印象がここで、国際世論で一挙に広がっています。
以下抜粋の翻訳:
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安倍の「ウイメノミク」が危機
(前 略)
特に小渕の辞任は安倍には打撃である。このかつての首相の娘は、この国の原発政策への回帰と、不愉快な経済の構造改革を宣伝しなければならなかったのだ。東京においては、この女性政治家は非常に大きな政治タレントとされており、彼女が影響力の大きな経済産業省のトップに任命された後には、日本のメディアでは将来の初の女性首相候補とされていた。その代わりに彼女はここで安倍に最初の大きな信用危機を贈呈したことになる。
(中 略)
日本は、女性が「輝く」国にならねばならぬと彼は述べた。それを示すため彼は、ひと月前に彼の内閣の女性閣僚をふたりから五人へと増やした。小渕はこの「ウイメノミク」のシンボルであった。
(中 略)
これに加えてさらにふたりの女性大臣が批判に晒されている。高市早苗内務相と山谷えりこ国家公安委員長は、最近、彼女らがネオナチグループの指導者と写真に納まっていることが報道されたのである。このふたりの女性政治家は自由民主党の右派ナショナリストに属し、東京にある戦争犯罪人が祭られている問題の靖国神社を定期的に参拝している。にもかかわらず安倍はこのふたりを閣僚に抱えたままなのである。
(後 略)