12月10日施行の特定秘密保護法の廃止を求めて、大学生らが25日、東京・渋谷をデモ行進しました。
呼びかけはインターネットの交流サイトなどを通じて行われ、週末で混み合う東京・渋谷の繁華街には、主催者の発表で、大学生を中心におよそ2000人が集まりました。
特定秘密保護法について、政府は今月、報道や取材の自由に十分配慮すると明記し、5年後に見直しを検討する規定を盛り込むなどした運用基準を閣議決定しています。
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秘密保護法:「廃止あきらめない」大学生ら1000人デモ
毎日新聞 2014年10月25日
施行が12月10日に迫った特定秘密保護法の廃止を求めて大学生ら約1000人が25日、東京・渋谷をデモ行進した。ツイッターなどで呼び掛けた活動が広がったもので今回が3回目。施行を前に「ファイナル(最終)デモ」と名付けたが、集まった人は前回の2倍以上で「決して終わらない。あきらめない」と声を響かせ、今後も活動を続けようとの声も出ていた。
授業などでこの法律を知った学生らがネットを通じて連帯し「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」(SASPL)を結成。今年2月と5月に都内でデモを行っていた。
この日は軽快なラップ音楽に乗って約3キロ行進。和光大3年の福田和香子さん(20)はトラックの荷台に上がり「自分を主張する自由が保障されなければならない」と力説。明治学院大4年の大野至さん(22)も「秘密指定の範囲があいまいなのが問題。秘密が拡大し、知る権利が侵害される」と声をからした。
作家の雨宮処凛(かりん)さんは「10代で東日本大震災を経験した彼らは(社会への)危機感が強く、自分の言葉で語っていた」と感想を述べた。同法は安全保障上の機密をもらした人に最長懲役10年を科すなどと規定。昨年12月の国会で与党の強行採決の末、成立した。【青島顕】