「新潟県9条の会」会報:7月15日号に、この6月以降、県内市町村議会で安保法案の廃案や慎重審議を求める議決が行われたところが紹介されています。
また第2面では県内各地の「9条の会」の活動の様子が紹介されています。
それらの記事を紹介します。(PDF版では文字が小さくなるため転載の記事としました。一部 直接関係のない記事については省略しました)
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安倍内閣の「戦争法案」の廃止・制定中止・慎重審議を求める議会決議広がる
「新潟県9条の会」 会報 2015年7月15日号
◆湯沢町議会・関川村議会 「安全保障関連法案の廃案求める意見書」採択
「湯の町・湯沢平和の輪」が湯沢町議会に提出した「安全保障関連法案の廃棄を求める意見書の提出に関する請願」が定例議会最終日の6月17日に採択されました。請願の審議は9名の会員が見守る中で賛成・反対意見を各々2名の議員が述べたのちに採決が行われ、賛成多数で採択されました。湯沢町議会は昨年の3月議会でも「立憲主義を否定する集団的自衛権行使容認の『解釈汝憲』に反対する意見書」を採択し、関係機関に提出しています。
意見書は、国民の声も聞かず、「国会での論議もなしに憲法9条の解釈を変更」した閣議決定を厳しく批判し、「これまでの立場を180変転喚」し、「それに基づいて法整備を進める」ことは「憲法を蔑ろにするもの」であり、「国会がこの法案を通すことは、行政府の暴挙を立法府が追認することになります」と指摘。この法案が通ることになれば「憲法9条のもと営々と培ってきた「戦争しない国」日本への国際的な信頼を大きく損ない、世界の平和に貢献する掛け替えのない足場を失うとともに、国民を報復戦争やテロの危険に曝すことにもなります。」と法案の廃案を求めています。
関川村議会は、7月8日、安全保障関連法案は「戦力の不保持や交戦権否認を明記した憲法9条に違反して海外での武力行使を可能にするもの」であり、違憲法案であり廃案にするよう求める意見書を全会一で可決しました。
◆加茂市・五泉市市議会「安全保障関連法案の廃案・制定中止を求める意見書」採択
「加茂・九条の会」が加茂市議会に提出した「『安全保障法制』制定の中止を求める請願」は、6月29日の市議会総務文教常任委員会で賛成多数で採択。7月1日の最終本会議で賛成10、反対7で請願が採択されました。「加茂・九条の会」は、多くの市民に傍聴を呼びかけ、20名を超える市民が見守る中で、賛成・反対意見の立場から各々2名の討論が行われ採決が行われました。反対討論の保守系議員は、法案が「抑止力を高めるために必要」「自衛の予防措置をとる」法案であり意見書採択に反対の立場を表明しましたが、「個人的には本法案はより丁寧に時間をかけて審議し、国民が抱く不安を取り除くべきと思う」と述べ、国民の不安を取り除く国会審議になっていない状況を個人としては感じている発言でした。
意見書は、法案は、日本が戦争に参加する仕組み」づくりであること、自衛隊の海外派兵、武器使用の拡大で「自衛隊の任務の危険性が高まり、戦死者を出すことも懸念」されることなども指摘し、「日本が戦争する国へ歩もうとすることを看過することはできない」としています。
五泉市議会は、7月1日、「『安全保障法制』制定の中止を求める請願」を賛成12、反対7の賛成多数で採択。意見書は、「戦争を放棄した平和国家のあり方を根本から変え、認めることはできない」としています。
◇柏崎市・胎内市・魚沼市議会「安全保障関連法案』慎重審議を求める意見書を採択
魚沼市議会は、7月3日の本会議で「安全保障関連法案の慎重審議を求める意見書」を全会一致で可決し、関係機関に提出しました。魚沼九条の会は、請願を審議する総務委員会の傍聴を市民に呼びかけ、40名を超える市民が見守る中での審議となり、全会一致の採択となりました。
胎内市議会も6月30日の定例会本会議で「安全保障関連法案について、今国会での成立にこだわらず、慎重に審議することを求める」議員発議の意見書案を全会一致で可決しました。討論の中では「会期にこだわらず、国民の間で議論を深めるべき。数の力で押し切ろうとしていることに疑問を感ずる」などの意見も出されています。
柏崎市議会も6月定例会で「『安全保障関連法案』の徹底審議を求める意見書」を採択しています。
各地のニュースから紹介 (「新潟県9条の会」 会報7月15日号 第2面より)
○上越九条の会のニュースより
(ニュースの写真版。文字が小さくて字数が多いので見出しを紹介します)
戦争法案は違憲! 世論で国会を包囲するしよう・・・ いましかない!(大見出し)
・署名をあつめよう 第一次集約日 6/30
・地元議員へ ファックス 手紙を
・誰でもできる・・スタンディング!
・ポスター・看板を
○新潟大学9条の会 7月23日に東急学習会
安保法案と憲法 ―平和主義の原点から『戦争法案』を問う
安倍政権が前代未聞の95日会期延長で「戦争法案」の成立の強行を狙っており、「こんな時こそ原点に立ち返って、一緒に考えて見ませんか?」と成嶋隆・新潟大学名誉教授(現在、独協大学法学部教授)を講師に計画。
「この戦争法案が、憲法9条に示された平和主義の理念やそのもとで築かれてきた日本の安全保障の基本原則をどのように変質させることになるのかを、平和主義の原点に立ち返って検証する」(成嶋先生のメッセージ)講演が予定されています。多くの参加を期待しています。
日時:7月23日(木)5時半~7時
会場:理学部B棟3階 303講義室
○新潟市穂波の里9条・25条の会 学習講演会を計画
戦後70年、沖縄のたたかいを学び、憲法違反の戦争法案を阻止しよう!
弟一部 「沖蝿のたたかい」 講演 沖縄県人会会長 上島湯元さん
第二部 「憲法違反の戦争法案」 講師 新潟県憲法会議副議長 金子修 弁護士
日時:8月2日 14:00~16:00
会場:新潟市西区新通 穂波ホール2階
○九条の会・糸魚川 「子どもたちに憲法が輝く明日を!」
九条の会糸魚川は、7月26日、平山知子弁護士を講師に「女性も男性も人間らしく豊かに生きる一日本国憲法って素晴らしい」と題した10周年記念講演会を予定しています。8月7、8日には映画「はだしのダン」上映会も計画し、違憲の「戦争法案」を廃案にさせるための活動を強めています。
○憲法九条を守る阿賀野の会 日本を「戦争する国」に変えさせてはならない!!
阿賀野の会は、安倍内閣の「戦争法案」強行は絶対に許せないと独自の宣伝カーを確保し、ハンドマイク宣伝と合わせて署名と宣伝活動を強めています。18日には成嶋隆協大学教授を迎えて「9条を破壊する戦争立法の真実」と題する10周年記念講演会を予定。宣伝の看板を街中に張り出し、地域ごとに活動者会議も開き、「戦争法案」は絶対に許せないと勢いをつけた活動を進めています。
○良寛の里・九条の会 子ども孫たちを戦場に送るような日本にしてはならない!
結成から約1年を迎える良寛の里・9条の会は、「戦争法案」を廃案にと7月5日、緊急学習会を、工藤和雄・県9条の会事務局長(弁護士)を迎え開催、50名が参加しました。元町長の後援会の役員、元議員など案内を見ての新しい参加者も多く、活発な質問も出され、情勢にかみ合った学習会になりました。 5000円のカンパを出す人もあり会場で4万円を超える募金がよせられました。会の代表呼びかけ人の興淋琳寺の住職の中村さんは50名を超える署名を広げており、運動をさらに強めることにしています。
○新潟市の各区で学習会の開催・9条の会準備会が
◇新潟市南区で7月11日「止めよう! 戦争法案、守ろう憲法9条! 南区に『憲法9条の会』を作りましょう」と県9条の会・工藤事務局長を迎えての「戦争法案」の学習会が計画され、結成に向けての準備が進められています。
◇新潟市西蒲区でも7月12日、工藤事務局長を迎えて「いま憲法・戦争法案・国民生活を考える」学習会が計画されています。呼ぴかけの中で、憲法解釈を変えて再び戦争の惨禍が起こる事態に進もうとしていること、「私たちはこの事態を黙視して良いのでしょうか」と真宗大谷派の「宗派宣言」を紹介し、学習会への参加を呼び掛けています。
◇新潟市東区では、「立場の違い、党派の違いを超え、『戦争法案反対』の一点で力を合わせよう」と7月22日に「ストップ!戦争法案東区の集い」の開催が計画されています。
◆地域「9条の会」の空白地域でも、「今、黙っていて良いのか」と活動に立ち上がる動きが、日を追って広がっています。