2015年7月8日水曜日

市民に平和の折り鶴を作るコーナーを提供

 大阪市交通局は月から毎週日曜日に、梅田駅の御堂筋線中改札前、なんば駅の北西改札内・心斎橋駅の長堀鶴見緑地線ギャラリーメトロ前で折り鶴の製作コーナーを設け、利用者らに折り鶴製作を呼びかけています
 7月5日も多くの利用者が折り鶴作りに参加しました。このコーナー次の1219両日にも設置され、折ってきた鶴の持ち込みも歓迎だということです
 
 また大津市は6日、市民に平和の祈りを込めた折り鶴作りの協力を求める「折り鶴コーナー」を、市役所など計7カ所に開設しました。出来上がった折り鶴は「広島原爆忌」の来月6日、広島市に届けます
 大津市役所ではオープニングセレモニーが開かれ、出征経験のある元市職員の田中和男さん(93)が戦地の体験を語り、参加者らが改めて平和の尊さをかみしめながら、鶴を折りました。
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平和への願い込め 大阪市交通局が市民らと折り鶴製作
The Page 2015年7月5日
 平和への願いを込めて折り鶴を──。戦後70年を迎え、大阪市交通局は梅田・なんば・心斎橋の地下鉄3駅構内で平和を願いを込めた「千羽鶴」を製作。同市民など利用者へも製作の協力を呼びかけ、これまでに多数の折り鶴が集まるなど、利用者の関心を集めている。5日も多くの利用者が折り鶴作りに参加。関係者は「戦争を体験した方も来られ、その時のことを話してくださり、子どもさんも折って頂いてまして、ありがたいことです」と話している。この製作スペースは12・19両日にも設置され、折ってきた鶴の持ち込みも歓迎だという。
 
平和と「わ(和・輪)が大阪」という思いを込め製作
 同局によると、この折り鶴製作は、戦後70年を機に地下鉄利用者と平和の尊さを学び、千羽鶴で平和への願いをかたちづくることで「わが駅・わがバス」「わが街」「わ(和・輪)が大阪」という思いを込め、平和の「絆」を作ろうと行われているという。
 
 6月から毎週日曜日に、梅田駅の御堂筋線中改札前、なんば駅の北西改札内・心斎橋駅の長堀鶴見緑地線ギャラリーメトロ前で折り鶴の製作スペースを設け、利用者らに折り鶴製作を呼びかけている。
 
折れなくてもスタッフがていねいに指導
 5日も3駅とも多くの利用者が折り鶴製作に協力。大阪市中央区の心斎橋駅にある製作スペースも多くの地下鉄利用者が呼びかけに応じ、親子連れやカップルらが平和への願いを込めて折り鶴を折った。
 
 同局関係者は「きょうも午前中に年配の方が来られ、戦争に行ったということで、その時の体験をお話し頂きながら折っていただきました。多くの方々にご参加頂き、本当に感謝しております」と話す。
 
 また、同駅には戦時中に空襲の被害を受けた当時の大阪市電(路面電車)や大阪の町の様子を写した写真を数多く展示。それを見ていた大賀府門真市の40代の女性は「子どものころも戦争のお話は聞きましたけど、改めて知っておかなくてはいけないことですね」などと話していた。
 
 折り鶴は折ることができなくても、スタッフがていねいに折り方を教えてくれる。今後、
 
 
平和の祈り広島に 大津市が折り鶴コーナー開設
産経新聞 2015年7月7日
 戦後70年の節目を迎え、大津市は6日、市民に平和の祈りを込めた折り鶴作りの協力を求める「折り鶴コーナー」を、市役所など計7カ所に開設した。「広島原爆忌」の来月6日、広島市に届ける。大津市役所ではオープニングセレモニーが開かれ、出征経験のある元市職員の田中和男さん(93)が戦地の体験を語り、参加者らが改めて平和の尊さをかみしめながら、鶴を折った。
 
 大津市では、戦後70年に合わせ、原爆の悲惨さなど戦争にまつわる記憶や体験を風化させないようにと、市民に折り鶴を折ってもらう取り組みを企画。市役所新館1階ロビーをはじめ、6カ所の市民センターにも折り鶴コーナーを設け、今月31日までの間、市民に平和の願いを込めた折り鶴作りに協力を求めることにした。集まった折り鶴は、広島市で来月6日に開かれる平和記念式典で、会場に奉納する。
 
 市役所新館1階ロビーで開かれたオープニングセレモニーでは、陸軍少尉として中国大陸に出征し、戦後は大津市収入役などを務めた田中さんが、自身の戦争体験などを話した。
 
 田中さんは、戦地で銃撃に遭い、腰から上に10センチの位置に相手の銃弾が命中したにもかかわらず奇跡的に一命を取り留めたことや、麻酔がない中で治療を受けなければならず、言い表せないほどの激痛を伴ったことなどの経験を披露。「今の平和が多くの戦争犠牲者の上に成り立っているということを忘れないでほしい」と訴えた。
 
 このあと折り鶴コーナーで、田中さんを交え、セレモニーに参加した職員や市民らが、平和への思いを新たにしながら鶴を折った。
 
 越直美市長は「私を含めて戦争を体験していない世代が増える中、こうした戦争の記憶は、将来世代に受け継いでいかなければならない」と話していた。
 
 
製作スペースは12・19両日の午前9時~午後4時に設置される予定。