30日のブログ「晴天とら日和」が、25日の自民党「文化芸術懇話会」の目的についての山口一臣氏による興味深い連続ツイートを紹介しています。
山口氏は、懇話会が私的な秘密会と銘打ちながら、実際には会の冒頭に、先ず百田氏のマスコミ批判演説をメディアに取材させ、そのあと非公開とした後もわざわざマイクを使って廊下で聞き取れるようにしていたことから、政権に完全に服従しないメディアに対する恫喝が目的だったのではないかと推測しています。
懇話会の趣旨が秋の総裁選で安倍総裁の再選を目指す決起集会であったことから、官邸サイドの意向を汲んで開かれたもので、むしろ百田氏に安倍氏の本音を代弁させたのではないかとも。
それを聞くと安倍首相がどんなに野党から追及されても謝罪しない理由が何となく想像できます。
またこれは山口氏の推測には含まれていませんが、先に厳重注意を受けた大西議員が、30日に全く悪びれる風もなく再び25日の発言を繰り返したのは、密かに安倍首相の意を受けてのものだという見方があります。その辺からの指示でなくては、いくら大西氏でもあんな子供じみた真似は出来ないだろうという見方です。
以下に山口氏のツイートの部分を中心に紹介します。
またこれは山口氏の推測には含まれていませんが、先に厳重注意を受けた大西議員が、30日に全く悪びれる風もなく再び25日の発言を繰り返したのは、密かに安倍首相の意を受けてのものだという見方があります。その辺からの指示でなくては、いくら大西氏でもあんな子供じみた真似は出来ないだろうという見方です。
安倍氏としては折角自分が立ち上げた後援会が変な形で潰れてしまうのが我慢できなかったということで、まことに事の大小を弁えない低劣・低次元な行為ですが、それだけに却って安倍氏が原点という説には信憑性があります。
以下に山口氏のツイートの部分を中心に紹介します。
山口一臣氏
朝日ジャーナル編集部、週刊朝日編集長を経て、現在 有楽町朝日ホールと浜離宮朝日ホールの総支配人。
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100田のオッサンはアベサンの代弁者 ⇒ つまり、極右勢力・右巻き全開勢力へのメッセージを発信しているのではないかな、っと… ⇒ これから益々醜くなるかもしれないね!!
晴天とら日和 2015年6月30日
アベ政権は、サッサとオシマイにしましょうよ!
(以下は山口一臣氏の連続ツイート 6月29日13:19~13:33)
まず指摘しておきたいのは、問題の「文化芸術懇話会」と称する勉強会は、私的な会合、クローズドな場と言いながら、冒頭、百田さんのマスコミ批判演説を取材させ(絵を撮らせ)、非公開後も発言者がわざわざマイクを使っていたことから、メディアに対する恫喝が目的だったことが読み取れることです。
つまり、あの会合は安倍政権がマスコミに圧力をかける(場合によっては広告主にも)用意があることをメディアに知らしめるために開かれた。だから、わざわざメディアを呼んで、冒頭の百田さんのマスコミ批判独演会の絵を撮らせたわけです。本当に秘密会にしたいなら、取材などさせるわけがありません。
もうひとつ、今朝のモーニングバードが指摘していましたが、この会合には秋の総裁選で、安倍総裁の再選を目指す決起集会の意味があったそうです。そうなると、ますます私的な会合という言い訳が効かなくなります。自民党の公式な会合でなくとも、少なくとも安倍一派の公式会合だったといえるでしょう。
加藤勝信官房副長官(政府側)、荻生田光一総裁特別補佐官(党側)の両名が出席していたことから、若手議員が勝手に開いた会合ではなく、官邸サイドの意向を汲んで開かれた可能性を伺わせます。だからこそ、安倍さんの親友で、最近『殉愛』問題でやや落ち目だった百田さんが呼ばれたとも読めます。
百田さんが日本人としてはやや特異というか極端な思想と歴史観の持ち主であり、都知事選の応援で他候補を「人間のクズ」呼ばわりするような品性の人であり、『殉愛』事件で明らかなように事実認識が甘く、誤認が多いことは公知の事実だったと思います。つまり、百田さんの発言は想定内だったわけです。
つまり、今回は「人選ミス」ではありません。安倍総裁の再選を目指す側近の人たちは、百田さんがどんなことを言うかは承知の上で(いや、むしろ言わせるために)、マスコミ恫喝の意味も含めて講師に呼んだことが推察されます。安倍さんや議員が言えない本音を、百田さんが代弁したというわけです。
事実、あの会合で出席議員が、安倍さんはもちろん議員も言えないようなことなので、百田さんから言ってくださいという発言がありました。問題の本質は、いまの安倍さんの周辺は百田さんのような考えの人たちで固められているということです。百田さんの発言が、安倍政権の本音に近いということです。
普天間飛行場はもともと田んぼだった。カネ目当てで人が集まってきた。基地の地主は大金持ちでヒルズに住んでいる。沖縄の新聞は潰れた方がいい。問題は、そんな発言をする百田さんを安倍さん自身も評価し、共著を出版しているという事実です。安倍政権としてNHK経営委員に選任したという事実です。
そして今回、その百田さんを勉強会と称する会合に呼び、マスコミを集め、マスコミが聞いていることを前提に、安倍政権に批判的なメディアは広告主に圧力をかけて干し上げるぞ、という官邸の意向を伝えたと見えます。批判すべきは百田さんを呼んだ人たちであり、使った官邸、安倍さん自身だと思います。