2016年4月30日土曜日

安倍政権が米国製の高額武器を“爆買い”

  井上哲士参院議員共産党の調べによると、安倍政権が米国政府から武器を購入する有償武器援助(FMS)の金額は、政権発足時2012年度1332億円から、15年度(見込み)には4657億円へと3・5倍に急増しました。
 それとは別に、外国企業から武器を購入する一般輸入とあわせると、15年度の海外からの武器購入額は5100億円を超えます。
 15年度にFMSで購入した武器のなかには、戦闘機F35Aや垂直離着陸機オスプレイのように「専守防衛」の建前から大きく逸脱した攻撃兵器が含まれほか、新早期警戒機E2D、滞空型無人機グローバルホーク、イージスシステムなどが並びます。
 こういうものを次々と購入すれば軍事費は際限なく増大してしまいます。なお、武器購入予算は、最大10年年賦のローンの支払い費を計上しているので、実際の各年度の購入額は予算額を上回っているのが通常です。留まるところを知らない軍備拡張志向です。
    (関係記事)
2015年9月2日 防衛省 防衛装備代のローン残高は4兆9千億円に
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米製武器購入4657億円 15年度FMS 安倍政権で35倍
 井上議員調べ
しんぶん赤旗 2016年4月29日
 安倍晋三政権が米国製の高額武器を“爆買い”しています。日本共産党の井上哲士参院議員の調べによると、米国政府から武器を購入する有償武器援助(FMS)の金額は、安倍政権発足時2012年度の1332億円から、15年度(見込み)には4657億円へと3・5倍に急増しました。FMSとは別に、外国企業から武器を購入する一般輸入とあわせると、15年度の海外からの武器購入額は5100億円を超えます。
 
 15年度にFMSで購入した武器のなかには、高い敵基地攻撃能力を持つ戦闘機F35Aのように「専守防衛」の建前から大きく逸脱した攻撃兵器が含まれています。ほかに垂直離着陸機オスプレイ、新早期警戒機E2D、滞空型無人機グローバルホーク、イージスシステムが並びます。一般輸入にも水陸両用車AAV7をはじめ米国製武器が多く入っています。いずれも16年度予算にも計上されています。
 
 16年度は新たに新空中給油・輸送機KC46AをFMSで購入します。国会での議論で、16年度のFMSは4858億円を見込んでいることも明らかとなっています。
 
 FMSの増加について防衛省は、安倍政権が13年12月に閣議決定した「中期防衛力整備計画」に基づき必要な武器を積み上げたものだといいます。
 日本の軍事費は16年度に当初予算として初めて5兆円を突破しました。海外で戦争する国づくりを進める安倍政権のもと、高額な米国製武器の大量購入が日本の軍事費を膨張させ、くらしの予算を圧迫しています。(佐久間亮)
 
 有償武器援助(FMS) 日本と米国との間の「相互防衛援助協定」に基づき、日本政府が米国政府から武器を購入する制度。防衛省が直接、または商社を介して外国企業から武器を購入する一般輸入と比べ、機密性が高い武器に適用されます。