政府は5日、TPPの日米閣僚協議に関連してまとめた交渉の論点整理の内部文書を、衆院TPP特別委員会理事懇談会に提示しましたが、45枚の文書は表題と日付を除き全て黒塗りでした。
TPP交渉は秘密だらけのきわめて不明朗なものでしたが、すでに協定が結ばれた以上、この段階で開示できない資料はない筈です。それがすべて黒塗りしなければならないとは不可解です。よほど後ろめたいことがあるのだとしか考えられません。
なお、当事者の甘利議員は睡眠障害でこのところずっと国会を欠席したままです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
TPP文書開示…真っ黒 政府の姿勢を民進が批判
東京新聞 2016年4月6日
政府は五日、環太平洋連携協定(TPP)の日米閣僚協議に関連してまとめたTPP交渉の論点整理の内部文書を、衆院TPP特別委員会理事懇談会に提示した。文書は、表題と日付を除き全て黒塗りだった。
野党側が衆院特別委で関連法案などの実質審議を始める条件として提出を求めた。政府・与党側は当初、米国などとの取り決めで、交渉内容の公表に厳しい制限があるとして提示に難色を示していたが、審議を進めるために応じた。
野党側によると、文書は計四十五枚に上り、記述がある部分に沿って黒塗りされている。表題には「TPP交渉の状況」「ハワイ閣僚会合結果報告」「次回閣僚会合に向けて」などと記され、作成時とみられる年月日が付いている。政府側は理事懇で、文書は安倍晋三首相らへの説明資料であることも明らかにした。
特別委の野党筆頭理事を務める民進党の近藤洋介氏は「ここまで黒いと思ってなかった。この姿勢は問題だ」と記者団に述べた。
文書提示を受け、特別委は六日に関連法案などの趣旨説明を行う。 (古田哲也)
5日に政府が示した、表題を除いて黒く塗りつぶされ、内容が分からない状態のTPP関連文書
|