2016年4月21日木曜日

21- 報道の自由度 日本は72位に大きく後退

 国際的なジャーナリストの団体「国境なき記者団」は、各国でどの程度、自由な報道がなされているかを分析した「報道の自由度(2015年)」についての報告をまとめ、世界全体で「状況は大きく後退した」と指摘しました。
 世界各国の「報道の自由度」について、毎年、報道機関の独立性や法規制、透明性などを基に分析して決めたランキング日本は、対象となった180の国と地域のうち72位と、前の年の61位からさらに大きく順位を下げました。
 これについては、日本では安倍首相に迎合する自己検閲が行われていることを理由に挙げています。
 
 安倍政権の報道抑圧は当然ありますが、マスメディアの迎合の姿勢も「国境なき記者団」が指摘する通りで、大問題です。メディアには恥を知って欲しいものです。
           
          ランキングベストテン               その他の主な国の順位     
順位国  名昨年の順位順位国  名昨年の順位
1 フィンランド116ドイツ12
2オランダ418カナダ8
3ノルウェー238英国34
4デンマーク341米国49
5ニュージーランド645フランス38
6コスタリカ 1672日本61
7スイス2077イタリア73
8スウェーデン5148ロシア152
9アイルランド11176中国176
10ジャマイカ9177シリア177
178トルクメニスタン178
179北朝鮮179
180エリトリア180

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報道の自由、世界で低下 日本72位に後退 「国境なき記者団」報告
AFP通信  2016年04月20日 
【4月20日 AFP】仏パリ(Paris)に本部を置く国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」は20日、2015年の世界での報道の自由に関する報告書を発表した。報道の自由は世界的に低下しており、とりわけ南米地域で損なわれたとしている。
 
 RSFは、メディアの独立性や自己検閲、法の支配、透明性などを基準に世界180か国を評価する「世界報道の自由度ランキング(World Press Freedom Index)」を発表。
日本は、安倍晋三(Shinzo Abe)首相に迎合する自己検閲が行われているとの理由で、前年の61位から72位へと後退した。
 
 最下位はエリトリアで、その次に低い179位には北朝鮮がつけた。中国は176位、シリアは177位だった。
 一方で最も報道の自由度が高い国にはフィンランドが6年連続で選ばれ、オランダ、ノルウェーが以下に続いた。 (c) AFP