13日(水)、TPP承認案と関連法案の成立を阻止しようと、衆院第2議員会館前で市民団体と野党による抗議行動が行われ、参加者は、「TPPで野党は共闘」と声をあげました。
主催したのは「TPP批准阻止アクション実行委員会」で、この市民団体と野党の共同行動は今後毎週水曜日に行われるということです。
それとは別に、自民党の佐藤勉国対委員長が13日、民進党の安住国対委員長と会談し、この間の議事運営について遺憾の意を表明し、中断されていた野党の総括的質疑が15日に行われることになりました。
暴露本『TPPの真実』に関して、西川公也委員長も石原伸晃TPP担当相も民進党が提示したものが出版に向けたゲラ刷りであることを認識していることは、両者の発言の録音から明らかにされています。
これまでシラを切り通してきたことについてどう釈明するのか注目されます。
これまでシラを切り通してきたことについてどう釈明するのか注目されます。
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TPP 批准させない 毎週水曜の行動始まる
しんぶん赤旗 2016年4月14日
環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案の成立を阻止しようと13日、衆院第2議員会館前で抗議行動が行われました。「情報隠しは許さない」などのプラカードを手にした参加者が「TPPで野党は共闘」と声をあげました。
市民団体と野党の共同行動で、今後、毎週水曜日に続けて行われます。主催したのは、「TPP批准阻止アクション実行委員会」です。
アジア太平洋資料センターの内田聖子事務局長は、黒塗り資料を示し、まともな答弁をしないTPP特別委員会での政府・与党の対応を批判し、「国民をばかにしている。与党の姿勢に怒りをぶつけるとともに、阻止へむけ野党へエールを送ろう」と呼びかけました。
農民連の吉川利明事務局長は、TPP批准反対で懇談・要請を行った様子を報告。「野党統一候補が各地で広がり、与党議員は地元の声を無視できなくなっている。農協組合長も声を上げ始めている。全国の仲間、みなさんとの共同で必ず批准を阻止しよう」と語りました。
抗議行動には、日本共産党の紙智子参院議員、畑野君枝、畠山和也、清水忠史の各衆院議員が参加。これに先立って、参院議員会館で国会議員との情報交換会を開催。日本共産党、民進党の議員は、世論と結んで政府・与党の姿勢を追及すると述べました。
TPP特別委、審議再開へ 穀田氏会見 ごまかし許されない
しんぶん赤旗 2016年4月14日
自民党の佐藤勉国対委員長は13日、民進党の安住淳国対委員長と会談し、野党側が求めてきた衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会の速やかな審議再開をめぐり、この間の議事運営について遺憾の意を表明しました。中断で持ちこしとなっていた野党の総括的質疑が15日に行われることになりました。
TPP特別委では、政府が国会に黒塗り資料を提出したことが大問題になるなか、8日の総括的質疑で、民進党が、西川公也委員長が出版を予定していた著書『TPPの真実』の校正刷りを示して説明を求めたのに対し、石原伸晃TPP担当相と西川氏が不公正、不誠実な答弁・対応に終始したために審議が中断する事態となっていました。
自民、民進の国対委員長会談を受けて、日本共産党の穀田恵二国対委員長が記者会見し、自民党側に速やかな審議再開を求めた野党側の姿勢について説明しました。
穀田氏は、TPP特別委設置時に、西川氏が中立公正かつ円満に委員会を運営・開催し、十分な資料を提出するよう政府・関係者を指導するとした合意事項を「しっかり守ることが必要だ」と強調しました。
その上で、8日の特別委員会で、大臣と委員長の態度に抗議して民進党が退席した後、西川氏が行った校正刷りの存在を事実上認める発言は、国会テレビに音声を拾われ国民周知の事実となっているとして「西川委員長は、校正刷りの存在を認めるべきだ」と述べました。
穀田氏はさらに、民進党が8日の審議で、校正刷りに関わって、内閣府が民進党に提出した文書が「具体的に執筆に協力した(内閣官房や農林水産省の)職員は確認されなかった」と記しているとただすと、文書の存在も知らないと石原氏が答弁していたと指摘。同じく中断後に、国会テレビが拾った石原氏の発言は「これ以上のことはいえない」「これでがんばるしかない」と述べていることをあげて、「実際は文書を知っていながら、ごまかそうとしていた態度であり、許されない」と厳しく批判しました。
最後に穀田氏は、一部メディアが、政府・与党が「TPP法案の成立先送り」を検討していると伝えていることをあげて、「政府は、審議を再開し、多くの国民の疑問に答えたうえで、TPPを断念すべきだ」と強調しました。
自民、民進の国対委員長会談では、20日に党首討論を行うことも合意しました。