1950年代にアメリカで起こった赤狩り=マッカーシズムがいまアメリカで息を吹き返しています。
切っ掛けはトランプ旋風の反作用だったはずですが、それを機に米国では反体制派の人たちに対するバッシング運動が展開されようとしています。
これまで米国はダブルスタンダードではあるものの、一応は民主主義を重んじているという建前を持っていました。
しかしもうそんなことをしているヒマはない? という風に考えたようです。
仮面はいつかは剝がれるものです。米国の体制側とそれになびく体制派の真実が晒される時です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
至る所で、マッカーシズム発生
マスコミに載らない海外記事 2016年12月6日
Paul Craig Roberts 2016年12月2日
経験豊富なジャーナリストで、ホワイト・ハウス高官もつとめた歴史家、パット・ブキャナンが、アメリカ政府こそが常に偽ニュースの主要流布者であることを指摘して、自立したジャーナリスト、200のロシア手先リストに関するワシントン・ポストの偽ニュースに反撃した。
200の “ロシアの手先” リストを掲げて登場した新設PropOrNotウェブサイトの黒幕が一体何者かは誰も知らないが、おそらくは、国務省が資金提供し、創設以来、プロパガンダを偽ニュースとして広めてきた全米民主主義基金のようなものだろう。実際、全米民主主義基金はソ連不安定化のために産み出されたのだ。もちろん、CIAの関与、あるいはイスラエル、あるいはジョージ・ソロス、ネオコン集団のどれか、あるいは、オバマ政権が戦うと誓約したプロパガンダ戦争の手段として、政府が資金提供する新組織の可能性もある。
ワシントン・ポストで、偽リストを発表することで、売女マスコミ新聞は、自らの頭にバケツ一杯の恥と非難をぶちまけ、その過程で、主流マスコミがかろうじて保持していた威信のわずかな片鱗さえ破壊してしまった。
パム・マーティンスが報じている通り、もう一人のばか者が、今度は、アメリカ人に吹き込まれている公式たわごとと意見を異にする教授200人の怪しげなリストを作り上げた。
アメリカにおける、偽ニュース公式政府御用商人と、連中の売女マスコミ工作員たちは、アメリカ国民に提供する言説を制御できなくなることを懸念しているのだ。
アメリカ人の心を制御する力を取り戻すための取り組みで、連中は、公式見解に反対意見の人々や、真実を語る人々を “ロシアの手先” として定義しようとしているのだ。一体なぜ “ロシアの手先” なのだろう? それは、ロシアはアメリカの不倶戴天の敵だとする連中の偽ニュース描写が支配的となり、“ロシアの手先” とレッテルを貼られた我々から、大衆が離れる結果になることを連中が願っているためだ。
それが効果を発揮していると私は思わない。
Paul Craig Roberts
元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Order.が購入可能。
寄付のページはこちら。
記事原文のurl: