24日夕5時30分からのTBS「報道特集」が、米軍の内部資料に次のように書かれていることを明らかにしました。
「米国は、要らなくなった沖縄の訓練基地を日本に反してやり、代わりにより効果的な新たな基地を手に入れた。そこにオスプレイを年間420回飛ばす」
正に沖縄の人たちが批判していた通りであったわけです。
政府はそれを知ってか知らずにか沖縄で22日、米国が「北部訓練場」の大規模な部分返還を記念した式典を行い、菅官房長官は1972年の本土復帰後最大規模の返還であり「基地負担軽減に大きく資する」と自画自賛しました。滑稽な話です。
天木直人氏のブログを紹介します。
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沖縄の負担軽減という大ウソを見事に喝破したTBSの報道特集
天木直人 2016年12月25日
私は12月18日のブログで書いた。
その日の朝6時に放映されたTBSの「時事放談」は、恥さらしの番組だったと。
なにしろ小泉元首相を登場させて、壊れた蓄音機のように、原発は間違いだという事に気づいたと、そればかりをしゃべらせていたからだ。
終わったばかりの北方領土交渉や、これからどうする天皇退位問題や、墜落してもすぐに再飛行を許すオスプレイの事や、トランプ後の日米関係や、いやしくも、元首相だったら語る事は他に山ほどあるだろう。
しかも、もし本気で原発に反対するなら、いますぐ野党共闘と一緒になって安倍首相の原発再稼働を阻止してみろ。
こんな番組を日曜の朝っぱらから流すTBSは天下に恥をさらしたと、私は酷評した。
しかし、きのう12月24日夕5時30分から放映されたTBSの「報道特集」は、その逆に素晴らしい番組だった。
同じTBSの番組でも番組によってここまで違うのだ。
「怒る沖縄 オスプレイ飛行再開」と題するその番組は、沖縄米軍北部訓練場の返還が沖縄の負担軽減に役立つと宣伝する安倍・菅暴政の大ウソを見事に国民の前に証明してくれた。
なにしろ米軍の内部資料を大スクープしたのだ。
そこには、はっきりとこう書かれていた。
すなわち、我々は要らなくなった沖縄の訓練基地を日本に反してやったのだと。
その代り、より効果的な新たな基地を手に入れたのだと。
そこにオスプレイを年間420回飛ばすのだと。
米軍の内部資料には、ここまであからさまに書かれているのだ。
沖縄、いや日本を馬鹿にしている動かぬ証拠だ。
おりから菅官房長官は、米軍基地返還式典を欠席した翁長知事を罵倒した。
罵倒したいのは翁長知事の沖縄の方だ。
よくも沖縄の負担軽減などという大ウソがつけるものだ。
この文書が動かぬ証拠だ。
安倍・菅暴政コンビは、沖縄住民と日本国民をだまして米軍の新基地建設を税金でどんどんとつくってやっているのだ。
まさしく辺野古移転の強行もそれだ。
危険な普天間基地の代替ではない。
不要な普天間基地の代わりに、より有効な米軍進基地を作ってやるということだ。
野党共闘はいますぐ報道特集がスクープ報道した米軍の内部資料を翻訳して、国会で取り上げるのだ。
騙されている国民の前で、安倍・菅暴政コンビの大ウソを暴くのだ。
安倍・菅暴政コンビは国民の怒りでたちどころに倒れるだろう。
いや、倒さなければ、日本国民は世界の笑い者になる(了)