2019年1月9日水曜日

辺野古埋め立て反対 ホワイトハウスへの署名が 20万筆に

 タレントのローラさんや「クイーン」のブライアン・メイさんらが協力を呼びかけたことで一躍話題になった、米・ホワイトハウス宛の「名護市辺野古沖の埋め立て中止を求める署名、この1か月でおよそ20万集まりました。
 開始から1か月で署名の数が10万を超えれば政府が何らかの回答をすることになっています
 署名はアメリカ政府の回答があるまで引き続き受け付けられるので、日本政府と連携して移設計画を進める考えを繰り返し示してきたアメリカ政府の対応が注目されます。
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辺野古埋め立て反対 ホワイトハウスへの署名 20万に
NHK NEWS WEB 2019年1月8日
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設をめぐり、アメリカのホワイトハウスに寄せられた名護市辺野古沖の埋め立て中止を求める署名が、この1か月でおよそ20万集まり、アメリカ政府の対応が注目されます。
 
アメリカ政府は、ホワイトハウスのウェブサイト上で、政府に直接、請願することが可能になる署名を受け付けていて、開始から1か月で署名の数が10万を超えれば政府が何らかの回答をすることになっています。
先月8日から、沖縄にルーツがあるアメリカ在住の男性が、普天間基地の名護市辺野古沖の埋め立て中止を求める署名活動を始めていました。
タレントのローラさんやイギリスのロックバンド「クイーン」のブライアン・メイさんら国内外の著名人が協力を呼びかけたことも話題となり、署名はこの1か月でおよそ20万集まりました
 
現地時間の7日にはホワイトハウス前で署名活動を始めた人たちが埋め立てをやめるよう訴えました。
署名はアメリカ政府の回答があるまで引き続き受け付けられ、日本政府と連携して移設計画を進める考えを繰り返し示してきたアメリカ政府の対応が注目されます。
署名を呼びかけた1人の那覇市の主婦、山田マドカさんは「世界各地の人がこの方法なら声をあげられると賛同してくれたと思う。民意に反して埋め立てを進めることが民主主義なのかという沖縄の声がもっと広がってほしい」と話しています。


B.メイも署名呼びかけ「辺野古中止」の声はどこまで広がる
日刊ゲンダイ 2019年1月8日
 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設で、「工事反対」に世界的なセレブが参戦した。映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒット中の英ロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイ(71)が、埋め立て工事中止を求めるホワイトハウスへの請願署名への協力をSNSで呼びかけたのだ。
 
 日本時間の7日未明に投稿されたツイッターは、「緊急!!! 緊急!!!」で始まり、「米軍基地拡張により脅かされている美しいサンゴ礁とかけがえのない生態系を守るために署名を」などと記されている。メイには84万人のフォロワーがいて、瞬く間にリツイートは1万件を突破した。
 
 くしくも8日(現地時間では6日)行われた米国の「第76回ゴールデングローブ賞」の授賞式で、映画「ボヘミアン・ラプソディ」はドラマ部門の作品賞を受賞、ボーカルの故フレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレックも主演男優賞に輝いた。映画は、日本で昨年公開された洋画の興行収入ランキング1位となっているだけでなく、世界でも興行収入7億ドル(約756億円)を突破し、さらに成績を伸ばしている。
 
■軍事費を減らしたいのがトランプの本音
 クイーンはもともと、日本びいきで、メイは天文学者でもある。マーキュリーの死後27年を経過し、メイも71歳になっているが、映画の大ヒットでその注目度は往時をしのぐほどだ。辺野古埋め立て反対の署名は現地時間で7日が締め切り。ホワイトハウスが“最善を尽くして対応”するとされる10万筆は既に超えているが、メイの呼びかけにより、辺野古問題が世界中に拡散された意味は大きい。
 
 米国事情に詳しいジャーナリストの堀田佳男氏はこう言う。
「過去の事例から見ても、署名により米国政府が政策を変えるケースは非常に少なく、辺野古の埋め立てが中止される可能性は低いでしょう。ただ、セレブの呼びかけに大きく反応する国ですし、こうした民主主義を重視する国です。反対の声が増幅され、ひとつの波になる可能性はあります」
 
 世界の警察官をやめて軍事費を減らしたいのがトランプ大統領の本音。マティス氏に代わる新国防長官の候補とされる元上院議員も、過去に辺野古移設計画の見直しを提言していた人物だ。日本政府が「移設する」と言うからそのままにしているだけで、海兵隊のグアム移転を進めている米軍は辺野古にこだわっていないという見方もある。
 8日午前8時(現地時間7日午後6時)現在、署名は19万6000筆。セレブの呼びかけはどこまで広がるか。