前川喜平氏が、東京新聞の【本音のコラム】のコーナーに「参院選後のディストピア」という近未来ストーリーを発表しました。その内容は、
「今度の参院選で自民、公明、維新。国民の改憲4党が参議院の総議席の7割を占め、円安は1ドル150円を超え、子どもの(国民の)貧困率は急拡大して20%を超えた中で、緊急事態条項、九条無効化条項、さらには教育条項に教育理念として国体の尊重と国家への奉仕が書き込まれるなどの改憲案が、改憲4党の賛成で両議院から発議され、洪水のような広告宣伝が功を奏し国民投票の結果改憲が成立し、あの太平洋戦争以前の体制に戻りました・・・」
というものです。
そこではまさしく「ディストピア」が出現します。ディストピアとはユートピアの反対語で暗黒世界などと訳されています。前川氏が敢えてそうしたものを発表したのは、そんな危機が目前に迫っていることに何故国民が気付かないのかという、切実な思いがあったからに違いありません。
前川氏の文章を紹介したのはくろねこの短語のブログで、そこには東京新聞の記事の写真版が載っていました。
以下に「くろねこの短語」の記事「『改憲』に頬被りしたまま『物価対策』を喚き散らす自公維国の改憲カルテット・・・こんなのに騙されてると、とんでもないディストピアがあなたを待っている!!」を紹介します。
前川氏の文章はテキスト版に書き起こして挿入しました。
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「改憲」に頬被りしたまま「物価対策」を喚き散らす自公維国の改憲カルテット・・・こんなのに騙されてると、とんでもないディストピアがあなたを待っている!!
くろねこの短語 2022年6月26日
昨日の改憲カルテットの街頭演説で、
自民・岸田「政府が全責任を負い、物価高騰に対応する」
公明・山口「みんなが納得できる賃上げを進める」
維新・馬場「いま求められているのは節電ではなく発電だ」
国民・玉木「海外進出した日本企業を国内に回復させるチャンスだ」
どの党首・代表も見事に改憲には頬被り。その素振りさえ見せないんだから、その不誠実さには唾を吐きたくなる。
・参院選、支持拡大へ都市部で論戦 公示後初の週末
東京新聞「本音のコラム」で、改憲カルテット勝利の後に来るであろうこの国のディストピアを前川喜平氏がジョージ・オーウェルの「1984」になぞらえて予想していたが、十分にあり得ることだから笑ってはいられない。
【本音のコラム】 参院選後のディストピア |
キツネの眼の男・茂木君が「選挙後、できるだけ早いタイミングで憲法改正原案の発議を目指したい」と明言しているんだから、本来ならヘタレ総理はその原案とやらをこの選挙期間中にハッキリと示すべきなんだね。そして、国民の審判を仰ぐのが筋というもので、選挙中には「改憲」の「か」の字も口にしないというのは詐欺そのものだ。
メディアは、「物価高が争点」って煽ってるけど、本当にそうなのか。違うだろう。今回の参議院選挙の最大の争点は「改憲」だろう。キツネ目の男が「憲法改正原案の発議を目指したい」と選挙前に敢えて喚いたのは、そのためのアリバイ作りに違いない。何も言わないでとなると騙したことになりますからね。
アメリカでは銃規制、人工中絶について、最高裁がトンテモ判決を出して保守派は大喜びしている。それをなんと野蛮なと日本のメディアは批判的だけど、実はこの国の地方政治ってアメリカと同じように超保守が牛耳っているんだね。
それについて、ハニートラップ米山君が実に的確なツイートをしてくれている。「自民党の地方組織は実は驚く程保守的で、彼らが自由に権力を行使したら日本でも同様の事態は起こりえます」という指摘は、戦前回帰のディストピアを予感させる。
(ツイッター ↓)
米山隆一@RyuichiYoneyama·Follow 5:30 AM · Jun 25, 2022 |
終わってから四の五の言っても始まらないんだから、とにかく選挙に行くことで意思表示をすることなんだね。でないと、洒落にならないほどのディストピアがあなたを待っていることになりますよ。
【くろねこの競馬予想】
(後 略)