別掲の記事にあるように、朝日新聞が22~23日に行った調査によると、自民党は現有の(改選)55議席から66議席まで伸ばす勢いだとし、共同通信の22~23日の調査でも、自民党は32ある1人区で優位に戦いを進めて60議席台に届きそうだとなっています。
自民党も独自調査でそうした情勢を掴んでいるのでしょう。茂木敏充幹事長は20日、「参院選後にできるだけ早いタイミングで、(憲法)改正原案の国会提案、発議をめざしたい。主要政党間で一連のプロセスとスケジュールを共有し、早期に改憲を実現したい」と明言しました。それが岸田首相の意向であるのは言うまでもありません。出来るだけ早く改憲をというのは維新の会の持論であり、国民党もそれに同調しています。
9条改憲の大合唱がかつてなく強まりました。この勢いを押しとどめるには参院選で改憲阻止勢力を躍進させて、自公・維新・国民を後退させるしかありません。
また岸田首相がロシア敵国視のNATO首脳会議に出席することも、彼が憲法9条の理念から如何に離れているかを示すものです。
しんぶん赤旗が「 ~ 参院選後の「早期改憲」 共産党躍進で止めよう」とする記事を出しました。
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憲法9条 かつてない対決 参院選後の「早期改憲」共産党躍進で止めよう
しんぶん赤旗 2022年6月26日
参院選後の「早期改憲」を狙う自民、公明、維新、国民民主の勢力拡大を許すのか、「憲法9条改憲に反対」を貫く日本共産党の躍進か―参院選は憲法9条をめぐるかつてなく鋭い対決となっています。
自民党の茂木敏充幹事長は20日、「参院選後にできるだけ早いタイミングで、(憲法)改正原案の国会提案、発議をめざしたい。一連のプロセスについて、主要政党間でスケジュールを共有し、早期に改憲を実現したい」と明言。岸田文雄首相も「できるだけ時間をかけずに国民に選択していただく機会をつくる」とのべています。
これをけしかけたのが日本維新の会です。同党の松井一郎代表は党首討論で、岸田首相に「(改憲の)スケジュールを決めないと前に進まない」(18日)などと繰り返し提起しました。維新は5月に、自民党の9条改憲案と同様の「9条1、2項を残して自衛隊を明記する」改憲案を発表。改憲原案づくりへの条件整備も進めています。
公明党も選挙公約で9条に自衛隊を明記する改憲案の「検討を進める」と明記しました。自衛隊の「9条加憲」はもともと公明党のアイデア。維新が自衛隊明記案に積極姿勢を示す中で、公明党も「検討」を言いだしています。
国民民主も玉木雄一郎代表を先頭に、改憲論議の推進に積極姿勢を示し続けています。
こうした状況について自民党関係者の一人は、「ウクライナ危機を受け、国民の半数以上が軍備増強に賛成だ。機は熟した。改憲を進めるなら今が絶好のチャンス。ギアを一段上げる」と語ります。
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かつてない9条改憲の大合唱の強まりにストップをかけられるのはどの党か。日本共産党の志位和夫委員長は22日の東京・新宿での第一声で「危機に乗じて、憲法9条を改定し、日本を『軍事対軍事』の危険な道に引き込み、暮らしを押しつぶす―こんな道は日本共産党への1票で止めようじゃありませんか」と呼びかけました。反戦平和を貫いて100年。日本共産党の躍進こそ改憲を押しとどめる決定的な力です。
NATO首脳会議への首相出席 「世界の緊張を激化させる」 志位委員長が批判
しんぶん赤旗 2022年6月26日
日本共産党の志位和夫委員長は25日、さいたま市内で記者団から、岸田文雄首相が北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席することについて見解を問われ、「大きな問題だ。日本とNATOとの軍事同盟的な連携を強めていくという方向は、いまの世界の緊張を激化させ、『軍事対軍事』の対抗という流れを強めることになる」と批判しました。
その上で、志位氏は「軍事対軍事」の流れではなく、地域の国々をすべて包摂した平和の枠組みをつくる努力が必要なときだとして、「軍事ブロックの対決を地域や世界に持ちこむということは反対だ」と述べました。