2024年3月9日土曜日

09- ウクライナ - クッキーモンスター退任/2年がたち、ウクライナでさらなる戦争を渇望するネオコン

 ビクトリア・ヌーランド国務次官(政治担当)62)今後数週間内に辞任する意向だということです。アントニー・ブリンケン国務長官が5日、彼女を賞賛しつつそう伝えました。
 彼女は2014年のウクライナクーデターの現場で決定的な役割を果たしました。その時の上司がオバマ政権下のバイデン副大統領でした。
 62歳の若さでで退陣する理由は不明ですが、ウクライナ戦争が米国にとってうまく進んでいないことと関係があるのかも知れません。あるいは今年の大統領選でバイデンが退陣する可能性が大きいことと関係があるのかも。

 併せて「耕助のブログ」の記事「2年がたち、ウクライナでさらなる戦争を渇望するネオコン」を紹介します。
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ウクライナ - クッキーモンスター退任
                マスコミに載らない海外記事 2024年3月 6日
                    Moon of Alabama 2024年3月25日
 大きな太ったネズミが船から離れつつある。
 ウクライナにおける対ロシア戦争におけるアメリカの敗北を国務省が認めたのだと解釈する人もいるかもしれない。

 ビクトリア・ヌーランド国務次官(政治担当)退任について - アントニー・ブリンケン/国務省、2024年3月5日

 外交を外交政策の中心に戻し、わが国と世界にとって重要な時期にアメリカのグローバルリーダーシップを活性化するバイデン大統領の決意を体現する役割、政治担当国務次官を今後数週間内に辞任する意向だとビクトリア・ヌーランドが私に知らせてくれた
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 ウクライナに関するトリア⇒ヌーランドのリーダーシップを外交官や外交政策の学生が今後何年にもわたり研究することになる。プーチンのウクライナへの全面侵攻に立ち向かい、彼の戦略的失敗を確実にするため世界的連合を結集し、ウクライナが民主的、経済的、軍事的に力強く自立できる日に向けて取り組むのを助けるため彼女の努力は不可欠だった。
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 バイデン大統領と私は、ビクトリアの後任が決まるまで、ジョン・バス行政次官に政務次官代行を要請した。

 ネオコン・ケーガン一族の一員ビクトリア・ヌーランドは、まだ62歳で引退するには時期的に若すぎる
 ウクライナ反政府デモ参加者にクッキーを配り、2014年クーデター政権を樹立したことで彼女は記憶に残るだろう。
 それが国務省における彼女の主要プロジェクトだった。だがウクライナをロシアに対する破城槌に変えた2014年マイダン一揆は完全な失敗に終わった
 ロシアは決して戦争によって「弱体化」しておらず、ウクライナにはロシアが支配するヨーロッパ東部の内陸僻地として生き残る可能性しかない。
 ほとんど管理もされずに何十億ドルもウクライナに費やされたが、ヌーランドや一族の取り組みの成果を示すものは皆無でも、片手間に多少稼いだのは確実だ。ブラックホール・ウクライナに関する進行中の調査や今後の調査で、連中が無事ですむのか疑問に思うむきもあろう。
 ガーディアン紙の評論家さえ自分たちが作り出した混乱に今や目覚めつつあり、ヨーロッパ政治家連中も、とうとう現実を受け入れる頃合いだ。

 長距離ミサイルの応酬を通じてウクライナ戦争をエスカレートさせることに西欧が関心があるとは思えない。ウクライナ軍への兵站支援は維持するだろうが、クリミアやドンバスのロシア語地域からロシアを追い出したいというキエフの願望には戦略的関心がない。早期解決を熱心に求め、ウクライナ再建開始に全ての関心を向けている。
 欧米諸国の対ロシア「ソフトパワー」制裁は惨めに失敗し、その過程で世界の貿易経済を混乱させている。経済制裁は欧米外交官やシンクタンクには好ましいかもしれない。制裁は誰かを、特にイギリス人エネルギー使用者を傷つけたかも知れないが、ロシア経済を壊滅させたりプーチンの考えを変えたりはしていない。今年ロシアの成長率はイギリスを上回ると予想されている。
 四半世紀にわたる欧米軍事介入の下劣な愚かさは我々に多少教訓を与えるべきだった。どうやらそうではなさそうだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/03/ukraine-cookie-monster-retires.html


2年がたち、ウクライナでさらなる戦争を渇望するネオコン
                  耕助のブログNo. 2080 2024年3月6日
    After Two Years, Neocons Desperate for More War in Ukraine
                  by Ron Paul
最近のCNNのインタビューで、いつもは自信満々なヴィクトリア・ヌーランド米国務次官が少し必死になっているようにきこえた。ウクライナにおけるネオコンの代理戦争プロジェクトのために、さらに610億ドルを議会が可決するよう訴えようとして、ネオコンが最新の戦争資金を求めるときに使う古いスローガンを投げかけたのだ。
CNNから、議会が最終的に法案を可決すると信じているかと尋ねられたヌーランドは、こう答えた。
    私たちは、世界中の民主主義と自由を守るという、私たちがいつもしてきたことをするでしょう…。
ヌーランドがここでやろうとしていることは、ネオコンがいつもやってきたことだ。自分たちのひどい政策を米国の国旗に包んで、「私たち」の価値観を反映したものとして米国民に売り込もうとしている。ネオコンの戦争に反対すれば、彼らの策略によれば非国民ということになる。
しかし米国人はネオコンの嘘に目覚めつつあり、ネオコンが新たな戦争を売ろうとしているとき、「私たち」は存在しないことに気づく人が増えている。「彼ら」なのだ。この方程式における「私たち」とはネオコンの失敗の代償を払わされる国民のことだ。
嘘八百を並べ立ててイラクに参戦させ、国を破壊し、おそらく100万人が殺されたのに、ワシントンが「民主主義と自由を守っている」とまだ信じる米国人がいるだろうか?アフガニスタンに20年駐留した後、タリバンをタリバンに置き換えることに成功したときはどうだっただろうか?シリアやリビア、その他すべての介入は?
2014年にヌーランドと他のネオコンがウクライナで民主的に選ばれた政府の転覆に成功したとき、ワシントンは「民主主義を守った」のだろうか?

米国民にネオコンの嘘の戦争を押しつけるのはますます難しくなっている。それは私たちを楽観的にさせる。同じインタビューの中でヌーランドは、下院議員が来週会期に戻り、「選挙区で米国民の声を聞いた後」、610億ドルをウクライナに送ることに賛成すると確信していると述べた。
しかし、世論調査を見る限り、休会中に有権者と面会する議員は、反対の意見を聞く可能性の方がはるかに高い。残忍で、無益で、悲惨なウクライナ戦争にはもう一銭も使うなという要求が聞こえてきそうだ。今月初めに行われたハリスの世論調査によれば、米国人の約70%がウクライナ戦争を終わらせるための話し合いを望んでいる!
米国人はもはや、ウクライナにおけるネオコンの戦争計画を支持していない。これは喜ぶべきことだ。
ビクトリア・ヌーランドは、おそらく最後の自暴自棄の表れとして、ウクライナに戦争資金を流し続けるための別の議論を披露した。彼女はこう言った。「この資金の大部分は、兵器を製造するために米国経済に還元されていることを忘れてはなりません」。

これが米国民にとって魅力的なことなのだろうか?中間層や貧困層はインフレによって破壊され、通貨安によって搾り取られ、裕福で政治的につながりのある兵器メーカーがさらに金持ちになれる。米国を再建し、国境を守るためにお金を使う代わりに、米国人は自分たちの労働が文字通りウクライナで煙になるのを見ることを喜ぶべきだろう

https://www.globalresearch.ca/after-two-years-neocons-desperate-more-war-ukraine/5850856