2024年3月2日土曜日

森永さんの『書いてはいけない』(植草一秀氏)- 日航123便墜落事件

 植草一秀氏が掲題の記事を出しました。
 昨年1120日に行われた「ガーベラの風」(植草一秀氏が創立)の院内緊急集会「減税給付 財政政策を考察するで経済評論家の森永卓郎氏が講演し、講演後ご自身ががんに罹患したことを明らかにしました。
 その森永氏新著『書いてはいけない  日本経済墜落の真相』(フォレスト出版)が3月7日に公刊され、その第3章には「日航123便はなぜ墜落したのか」が載っているということです。

 植草一秀氏は18年に刊行した『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)第5章で、日航ジャンボ機123便の嘘」を取り上げています。
 1985年8月12日に起きた日航ジャンボ機123便墜落事件は、犠牲者520名という旅客機事故史上最大の犠牲者を出しました(世界では2番目)。
 国の事故調査委員会は、原因は機体後部の圧力隔壁が破損し、そこから噴出した機内(旅客室)の空気で垂直尾翼が破損し操縦不能に陥り、御巣鷹の峰に墜落したものと認定しました。
 しかしこれに対しては1気圧程度の気体の噴出で尾翼が損壊することはあり得ないという疑義が出され、自衛隊が演習用に用いるミサイル標的機が誤って尾翼に激突したのではという疑問が出されていました。
 犠牲者の遺族たちは原因が納得できないとして、ボイスレコーダーの内容を開示するように求める訴訟を起こしました(現在最高裁で審査中)。

 これに関し植草氏は、2013年年9月に運輸省航空事故調査員会が「尾翼に異常な外力が着力」という重大新事実を公表したことを明らかにしました
  関連記事
    (23.8.12)(JAL123便墜落事件)最重要事実は伝えないNHK(植草一秀氏)
 「尾翼に異常な外力が着力」云々は「標的機が尾翼に当たった」ことを示します。
 国がどうしても「圧力隔壁起因説」以外を認めようとしないのは、日航機は尾翼が損壊した後も巧みな操縦によって飛行を続け、米軍からは直近の横田基地に着陸しても良いという許可も出ていたのですが、事故機は何故か自衛隊の戦闘機2機に誘導されて御巣鷹山まで飛行した後に、その峰に激突した(自衛隊に撃墜されたという目撃談もあります)という経過について「詮索されたくない」からと思われます。
 墜落後すぐに救出に向かわせないために墜落地点を曖昧にしたり、墜落現場を火炎放射器で焼くなどの政府=自衛隊の不審な対応が指摘されています。

 日航123便墜落事故に興味のある方は下記のブログ(全76回)をご覧ください。
   日航123便墜落事故の真相  (Electronic Journal)
     http://electronic-journal.seesaa.net/category/27123608-1.html 
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森永さんの『書いてはいけない』
             植草一秀の「知られざる真実」 2024年2月29日
昨年11月20日に衆議院第二議員会館で「ガーベラの風」主催の院内緊急集会を開催した。
テーマは「減税・給付 財政政策を考察する!」https://x.gd/3QJSq
集会では森永卓郎氏が講演された。
テーマは「ザイム真理教-それは信者8000万人の巨大カルト」
集会の模様を収録した動画を公開している。https://www.youtube.com/watch?v=U7T0aZnW9Zc
講演後に森永氏はがんにり患されていることを公表された。
一刻も早い寛解、完全なるご快復をお祈りしている。

その森永氏が3月7日に新著を公刊される。
『書いてはいけない  日本経済墜落の真相』(フォレスト出版https://x.gd/LV3Hr




アマゾン紹介ページから目次の一部を紹介する。
まえがき
けっして触れてはいけない「タブー」 
なぜ彼らは口をつぐむのか? 
第1章 ジャニーズ事務所
第2章 ザイム真理教
第3章 日航123便はなぜ墜落したのか
第4章 日本経済墜落の真相

すでに大きな話題を呼んでいる。ベストセラー間違いなし。
いずれも「タブー」とされてきた問題。
「タブー」に触れれば「祟(たた)り」に見舞われる。
しかし、その「タブー」に森永氏は果敢に突撃する。
私も「タブー」に触れ続けてきた。
その結果としての現実もある。
ここで改めて触れておきたい問題がある。日航123便墜落事件だ。
あえて「事件」と表現する。
本書のベストセラー化によって123便事件についての国民認識が変わることを望む。

拙著『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)https://x.gd/9Zy7k 


も触れてはならぬ「タブー」に斬り込んだ書。
第5章に「「日航ジャンボ機123便」の嘘」を取り上げた。

森永氏の新著第3章「日航123便はなぜ墜落したのか」の見出しに
「踏みにじられた遺族の声」とある。
実はいま、重大な裁判が行われている。
JAL123便ボイスレコーダー等開示請求事件。
123便墜落により最愛の夫を失った吉備素子さんがJAL123便ボイスレコーダー等の開示を求めて訴訟を提起した。
123便副操縦士だった佐々木祐さんの姉である市原和子さんも原告に名を連ねていたが市原さんは提訴を取り下げた。大きな圧力があったのだと推察される

1991年3月26日にボーイング社を被告とする損害賠償請求訴訟事件で和解が成立しており、日本航空は当初被告になっていなかったが裁判所が勧めた和解の最終期日に訴訟に参加して事件の被告になった。
和解条項第4項に「原告らは、今後本件事故に関し、いかなる事情が生じても、被告及び利害関係人両社はもとより両社の役職員、代理人、関係会社、下請業者及び納入業者に対し、国の内外を問わず、国内法または外国法を理由として、裁判上又は裁判外において一切の異議を述べず、また、何らの請求をしないものとする。」
の項目が置かれた。

日本航空はこの条項を盾にボイスレコーダーの開示を拒んでいる。
政府事故調は123便墜落の原因を圧力隔壁損傷にあるとし、損害賠償請求訴訟事件はこの事実認識に基づいて処理された。
しかし、圧力隔壁損傷原因説に重大な疑義が生じた。
123便墜落から28年が経過した2013年9月に運輸省航空事故調査員会が重大新事実を公表。
「62-2-JA8119(航空事故調査報告書付録)
(JA8119に関する試験研究資料)」https://bit.ly/3KAt8Kr
が「異常外力の着力」を明記した。
ボイスレコーダーに記録されている衝撃音発生時刻と完全に重なる時刻に「異常外力の着力」があったことが公表された。

ボイスレコーダー等情報開示請求事件はいま最高裁の判断を待つ段階。
遺族が墜落の真相を知ろうとするのは当然のこと。
最高裁はボイスレコーダー等の情報開示を命じるべきだ。

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