植草一秀氏が掲題の記事を出しました。
政倫審が何度も開かれているが、対象の議員たちが嘘をついてもペナルティーがないから埒が明かずに「政倫審プロレス」とでもいうしかないと批判し、「犯罪者を厳正に摘発することができないなら、せめて実効性のある法改正を実現しなければならない」と述べ、その要点を述べました。
具体的には下記の3点です。
1.同法21条の2の2項を削除し、政党や政党支部から議員個人への寄附を禁止する。
2.議員の資金管理団体、政治団体を総括する収支報告書の提出を義務付ける。
不正な資金授受があっても帰属を特定できないと摘発できないとの主張があるので、これを防ぐために総括収支報告書の提出を義務付けるというものです。
3.連座制を導入する。
連座制の導入はあまりにも当然のことです。
そしてこの法改正の確約を予算案採決の条件に明示する必要があるとしています。
極めて明快です。
併せてまるこ姫の記事「世耕『刑事的には私は真っ白。だが職を辞した』唖然とする図々しさ」を紹介します。
なお「くろねこの短語」氏もまるこ姫と同様の記事を出しているので、興味のある方は下記からアクセスしてください。
「自分は刑事的に真っ白」(世耕弘成)・・・検察がお目こぼししただけで、不記載はれっきとした犯罪だ!!(くろねこの短語)
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やってる感すら希薄政倫審プロレス
植草一秀の「知られざる真実」 2024年3月15日
予算委員会が開かれているが予算の根幹の論議は皆無。
政倫審ばかりが何度も開かれているが政倫審が機能しないことなど開かれる前から分かっている。嘘をついてもペナルティーがないかららちが明かない。
質問をする側が決定的な証拠を握っていれば効果があるかも知れない。
しかし、質問する側が決定的証拠を握っていなければ当然のことながら成果は上がらない。
唯一の効果は「やってる感」。野党の側も一応「やってる感」を演出できる。
与党の側も「登場人物が安倍派幹部はけしからん」などと述べれば「やってる感」を演出できる。だから「政倫審プロレス」と表現している。
「政治とカネ」の問題での成果は法改正。
犯罪者を検挙することが本当は必要だが、八百長検察が検挙するのだから何も期待できない。
日本では犯罪が存在しても犯罪者を無罪放免にする裁量権を検察が握っている。
検察とグルの勢力は犯罪を実行しても、よほどのことがない限り無罪放免にされる。
国家権力と対決する者は完全に無実でも犯罪者に仕立て上げられる。
密室の取調室では簡単に冤罪を作り出すことが可能であるからだ。
犯罪者を厳正に摘発することができないなら、せめて実効性のある法改正を実現しなければならない。
現在の政治資金規正法はザル法。ザルの目を埋めなければならない。
1.同法21条の2の2項を削除する。
政党や政党支部から議員個人への寄附を禁止する。
現在はこの抜け穴を用いて年に10億円もの寄附が行われ、その使途が一切公表されない。
この抜け穴を使っているのは与党だけでない。
野党も抜け穴を使って政治資金を飲み食いなどに充てている。
2.議員の資金管理団体、政治団体を総括する収支報告書の提出を義務付ける。
不正な資金授受があっても帰属を特定できないと摘発できないとの主張がある。
これを防ぐために総括収支報告書の提出を義務付ける。
3.連座制を導入する。
犯罪が行われても会計責任者だけが処罰されて最高責任者の政治家が罪を問われない。
こんなバカなことが許されてよいわけがない。連座制導入は当然のことだ。
この法改正確約を予算案採決の条件に明示する。
予算審議が止まれば批判が向かうのは与党である。
野党に本気で戦う意思があるなら、いくらでも戦えたはずだ。
ところが、野党は予算が年度内に成立する日程設定をすべて容認した。
国会で長い演説をしても何の意味もない。
もっとも、政令指定都市の首長選挙で自民党と相乗りする野党に与党と戦う意思があると見込むこと自体が間違いかも知れない。
「政倫審プロレス」が終わると参議院でも予算案が採決されて予算が成立する。
結局、国会は何の機能も果たしていない。
憲法は国会が国権の最高機関だとしているが機能が完全にマヒしている。
国会は何をするところか。予算と法律を決めるところ。
予算の中身の議論をしなければ予算委員会を開く意味がない。
法律案を審議しても核心の論争をしなければ何の意味もない。
政府は子供と接する仕事に就く人の性犯罪歴の有無を確認する「日本版DBS」を創設する法案を3月19日に閣議決定する。
法案の最大問題点は照会期間を拘禁刑で刑終了から20年、罰金刑以下で10年とすること。
刑法の「刑の消滅」の期間の2倍。この点に関する論議がまったく行われていない。
法体系の整合性が失われるが、問題点を指摘する専門家が著しく限られている。
この点に関する野党の問題提起がないことも重大な問題だ。
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世耕「刑事的には私は真っ白。だが職を辞した」唖然とする図々しさ
まるこ姫の独り言 2024.03.15
世耕は元からいけ好かない議員の一人だったが、この政倫審での発言の数々、この人物には付ける薬がないことが良くわかった。
随分と傲慢な考えの持ち主で・・・・
>【速報】世耕氏「刑事的には私は真っ白。だが職を辞した」責任取ったとして議員活動に意欲 |
刑事的には白だといっても、そもそも「政治資金規正法」が一般人の何倍も優遇された法律だからじゃないか。
一般的な感覚とは程遠い「政治資金規正法」の抜け道で守られてきたからこそ、不起訴になっただけの話で、一般人の法律で裁かれたらとっくの昔にお縄になっていた。
やたら勘違いして、いかにも自分は何も後ろ暗いことはやっていないと思っているのだろうが、私たち国民からしたら、法の網をかいくぐって不正を働いて来た人で、立ち回りが巧いだけのずるがしこい人間との認識だ。
しかも「いろんな人にご迷惑をかけた政治的道義的責任を取らなければいけないという、思いで職を辞した」と言うのも頷けない。
この人は尊大で態度がデカいのがバレバレなのに、聖人のようなことを言うからバカバカしすぎる。
世耕は、職を辞したというが「参院幹事長」の役職を辞しただけの話で、本当にいろんな人に迷惑をかけたという気持ちで道義的責任を取るなら「議員辞職」をしたらどうか。
それだったら少しは世耕を見直すが・・・・
逆立ちしても世耕が言うわけないが。
たかが役職辞任を死ぬほど辛いみたいに話す世耕の小芝居。
世耕が自分を潔白だと言えば言うほど不信感が募る。
そして「昭和のスケベショー」の自分の秘書が参加していたことを認めて「ああいう写真を撮られるような行為をしたということは、極めて不適切だったと思う」と言ったそうだが、この発言も裏を返せば、バレなければ何をやってもよいという心の声が聞こえてくる。
そもそも、自民党議員の場合、裏金もカルト教団との選挙協力も、破廉恥ショーも、日常的に行われていたことで、安倍を銃撃した山上や、裏金をスクープした赤旗、そしてそれを告発した上脇教授のような方がいた事で表に出てきただけの話で、これも氷山の一角かもしれないとの思いはある。
自民党の場合、バレなければ何でもありの政党で、世耕の言う「刑事的には真っ白」もものすごい違和感がある。
裏金を散々作って蓄財しておきながら「刑事的には真っ白」と良く言えるよなあ・・・
ここにも「蛙の顔に小便」男がいた。