2024年3月27日水曜日

食料搬入 イスラエル「認めない」 WHO「飢餓深刻 撤回を」 ガザ北部

 イスラエル当局は24日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によるガザ北部への食料搬入を今後認めないと、国連に通告しました。

 ガザのパレスチナ人たちを全員餓死させる本格的な飢餓作戦を徹底させるということです。これは世界史上例のない 国家による他民族絶滅犯罪(ホロコースト)です。
 米国を除く西側諸国のリーダーたちもさすがにこれには反対するようになりましたが、止めるための具体的行動は見られません。
 消えることのないイスラエルの犯罪に加担した西側諸国は将来とも消えることのない汚名を負うことになります。しんぶん赤旗の2つの記事を紹介します。
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食料搬入 イスラエル「認めない」 WHO「飢餓深刻 撤回を」 ガザ北部
                       しんぶん赤旗 2024年3月26日
 イスラエルの大規模な軍事攻撃により住民の飢餓が深刻化するパレスチナ・ガザをめぐり、イスラエル当局は24日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によるガザ北部への食料搬入を今後認めないと、国連に通告しました。UNRWAのラザリニ事務局長が、X(旧ツイッター)の投稿で明らかにしました。
 ラザリニ氏は、UNRWAによる北部への食料搬入を承認しないとするイスラエルの姿勢について「言語道断だ。人為的な飢饉ききん)の最中の命を救う支援を意図的に妨害するものだ」と非難し、撤回を求めました。
 同氏は、UNRWAがガザの避難民に最も多くの支援を行う最大組織であることを改めて強調。その使命を妨害すれば「飢饉に向かう時計の針は早まり、多くの人々が飢えと脱水症状、シェルターの不足で命を落とすことになるだろう。こんなことはあってはならない。私たち人類全体の人間性を汚すだけだ」と指摘しました。
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長もXの投稿で、イスラエルの今回の妨害について「早急に撤回されなければならない。(ガザでの)飢餓のレベルは深刻だ。食料を届けるためのあらゆる努力を許可するだけでなく、食料輸送を直ちに加運させるべきだ」と呼ぴかけました。
 国のグテレス事務総長は、ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を訪問した翌日の24日にエジプトの首都カイロで記者会見。「イスラエルは(ガザヘの支援物資搬入の)残りの障害・障壁を取り徐く必要がある」と訴えました。
 グテレス氏は、支援物資を搬入できる検問所や支援の拠点を増やすことも求め、支援物資の重量物を輸送する「効率的で効果的な唯一の方法は陸路だ」と強調支援拡大のために「人道的即時停戦を繰り返し求める」と表明しました。


2病院を包囲・砲撃 イスラエル軍がガザ南部で
                       しんぶん赤旗 2024年3月26日
 パレスチナ赤新月社(PRCS)は24日、イスラエルがパレスチナ・ガザにある二つの病院を新たに包囲し、同の激しい攻撃によってPRCSの医療チームの身動きがとれなくなっいると発表しました。口イター通信などが報じました。
 イスラエルの戦車などに包囲されたのはガザ南部ハンユニスにあるアマル病院とナセル病院。同の銃撃や砲撃でPRCSのスタッフ人、避難民1人が殺害されました。
 同は、テロリストが民インフラを活動に利用しているとの情報から、事行動を開始したと主張。PRCSは声明で、「私たちの全チームは非常に危険な状態にあり、完全に動けなくなっている」と述べました。
 ガザ北部では、同が18日に同地区最大規模のシファ病院に襲撃し、作戦を続行しています。南部ラファでも同の空爆により7人が殺害されました。
 昨年10月7日以降、イスラエル軍の空爆と地上攻撃でガザ住民が少なくとも3万2226人が殺害され、7万4518人が負傷したとガザ保健当局が24日に発表しました。