長期にわたる自民政権の新自由主義路線によって国民は貧者と富者に二分割され、僅かな勝組以外の人たちは、政府から何の支援も受けられずに政府の発表するインフレ率をはるかに上回る物価上昇の中で生きることに困窮しています。
田中龍作氏が取り上げる「困窮している人たち」についての記事にはいつも胸が痛みます。
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生活保護申請「最多」 厳寒の炊き出しに長蛇の列
田中龍作ジャーナル 2024年3月9日
安倍晋三よ。岸田文雄よ。食料を求めて川のように流れて行くのは自民党政治の犠牲者だ。=9日、東池袋公園 撮影:田中龍作=
2023年の生活保護申請が、現在の統計方法となって最多となった。25万5079件が公助をケチる国のセーフティーネットにかろうじてかかったのである。
命綱の炊き出しや食料配布は重要性を増す。東池袋公園の炊き出し(主催:NPO法人TENOHASI/毎月第2・4土曜日)には、今夕も長蛇の列ができた。
北風が体温を奪うことを改めて思い知らされた。日中でも氷点下のウクライナに出かけるのと同じ重装備で出かけたのだが、それでも震え上がった。
来場の人数を数えていたベテランスタッフは「(計数器のボタンを押す)手がかじかむ」
弁当520食を用意するスタッフ。=9日、東池袋公園 撮影:田中龍作=
きょうはまだ陽が高いうちから寒かった。炊き出しを待つ人々の先頭集団にいた男性(77歳)は「午後3時ごろから並んでいる」と話す。生活保護受給者である。
弁当配布の始まりは午後6時。高齢者が3時間も冷たい北風に打ち据えられていたのだ。ちゃんと食べていない人は、余計に寒さが堪えるはずである。
2012年、自民党は「生活保護予算の10%削減」を公約に掲げて総選挙に勝利した。政権に復帰すると、生活保護の適用を厳しくし、減額も容赦なく行った。
憲法25条で保障されているはずの「健康で文化的な最低限度の生活」は、遠く大気圏外に吹き飛ばされたのである。
自民党政治の犠牲者が拷問にも等しい寒風を耐えながら炊き出しを待った。
用意していた520食はちょうど30分ではけた。
寒さに震えながら食料を待つ人。=9日、東池袋公園 撮影:田中龍作=
~終わり~
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