日経新聞 2016年2月2日
広島市中区の平和記念公園にある国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の入館者が2日、300万人を超えた。祈念館は2002年8月に開館し、原爆犠牲者の遺影や被爆者の体験記などを収録している。
300万人目は、三重県伊賀市の無職、板倉和夫さん(70)。イベントに参加するため広島を訪れたといい、「これまで何度も平和記念公園に来たが、地下に入り口がある祈念館に気付かなかった。戦争は二度と起きてほしくない」と話した。
祈念館は約2万人の遺影を保管し、約13万編の体験記や証言ビデオを公開。一部の体験記は、英語など20言語に翻訳されている。公園内の原爆資料館とともに外国人の来館者が増加。祈念館の14年度の総入館者数は25万2599人で開館以降、最多となった。〔共同〕