2016年2月22日月曜日

21日 辺野古基地阻止行動 国会前に28,000人  全国8都市でも

 21日、辺野古の新基地建設断念を求め国会を取り囲む「2・21首都圏アクション国会大包囲」が国会議事堂周辺で開かれ過去最多の2万8千人が参加しました。
 この日は全国8都市で「全国同時アクション」が行われ、約3万1千人が辺野古新基地反対の声を上げました
 
 また安全保障関連法に反対する高校生グループ「ティーンズソウル」のメンバーらも同日、東京や仙台、大阪など全国約10カ所で、安保法の廃止と安倍晋三首相の退陣を求めて一斉デモを行いました。
 東京では約5000人、大阪では約400人が参加しました。
 
 琉球新報と毎日新聞の記事を紹介します。
 参考までにNHKのニュースも紹介しますが、ここでは参加者の人数などには全く触れていないので、反対運動の盛り上がりはあまり伝わって来ません。奇異な報道の仕方です。
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2万8000人国会包囲 新基地阻止へ全国行動 8都市で同時抗議
琉球新報 2016年2月22日
 【東京】政府に対して米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設断念を求め、国会を取り囲む「2・21首都圏アクション国会大包囲」が21日午後、国会議事堂周辺で開かれた。辺野古新基地建設に反対する国会包囲行動は4回目。昨年9月以来となり、過去最多の2万8千人(主催者発表)が参加した。参加者は辺野古の海を象徴する青いものを身に着け「基地を造るな。埋め立てやめろ」「辺野古の海をつぶすな」と声を上げ、人間の鎖をつくり国会を取り囲んだ。21日は、東京を含む全国8都市で「全国同時アクション」が行われ、約3万1千人が辺野古新基地反対の声を上げた。
 
 国会包囲は過去3回を主催した「『止めよう!辺野古埋立て』国会包囲実行委員会」のほか、安保法制に反対する「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が新たに加わり共催した。「辺野古ノー」と共に安保法制廃案を訴えながら、参院選での野党共闘や安倍政権退陣を求めた。
  登壇したオール沖縄会議共同代表の稲嶺進名護市長は政府が新基地建設を強行することに「もっと国民の意見をしっかり聞いてほしい。そして政治に反映させるのが国会議員だ」と力を込めた。ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表、ルポライターの鎌田慧氏、シールズ琉球のメンバーもマイクを握り、新基地建設断念を訴えた。辺野古新基地建設をめぐり、翁長雄志知事が埋め立て承認を取り消し、政府と県が法廷闘争突入後の初の包囲行動となった。
  過去3回開かれた辺野古新基地建設に反対する国会包囲の参加人数は主催者発表で2015年1月25日の第1回が約7千人、同年5月24日の第2回は約1万5千人、同年9月12日の第3回は約2万2千人が参加した。参加者は回を重ねるごとに増えており、辺野古新基地建設に反対する民意の広がりを見せた。
  「全国同時アクション」は20日、高知で実施され、21日は札幌、仙台、富山、名古屋、京都、大阪、岡山でも新基地建設中止を訴えた。
 
 
米軍基地の辺野古沖移設 国会囲み反対訴え
NHK NEWS WEB 2016年2月21日
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古沖への移設計画に反対する人たちが、21日、国会周辺で集会を開きました。
集会は、普天間基地の名護市辺野古沖への移設計画に反対する首都圏のNGOや市民団体の呼びかけで開かれ、国会の周辺には大勢の人たちが集まりました。
移設計画を巡っては、国と沖縄県が互いに裁判を起こし、法廷での争いが続いています。
集会には、名護市の稲嶺進市長も参加し「強権的に移設計画を進める政府は、憲法が掲げる民主主義や地方自治をないがしろにしている。沖縄と国との戦いは沖縄だけの問題ではない」と訴えました。また、ルポライターの鎌田慧さんは「沖縄に基地を押しつけてきたのは本土に住む私たちです。その関係を断ち切るため、一緒に戦っていきましょう」と呼びかけました。
集会の最後に参加者たちは、国会を囲み「日本政府は沖縄の声を聴け」とか「辺野古の海をつぶすな」などと訴えました。 
 
 
安保法反対 「声上げたい」高校生らデモ
毎日新聞 2016年2月21日
 安全保障関連法に反対する高校生グループ「ティーンズソウル」のメンバーらが21日、東京や仙台、大阪など全国約10カ所で、安保法の廃止と安倍晋三首相の退陣を求めて一斉デモを行った。今年夏の参院選から「18歳選挙権」が実現するのを前に、政治への関心を社会にアピールした。 
 
 東京・渋谷の繁華街で行われたデモでは、数十人の高校生のほか家族連れや高齢者らが約1時間にわたり渋谷駅前などの大通りを行進した。制服姿の高校生の姿もみられ、軽快なリズムの音楽に合わせて「集団的自衛権はいらない」「選挙に行こう」などと声を上げた。ティーンズソウルによると、約5000人が参加したという。 
 高校3年の福田龍紀さん(18)=東京都=は「安保法の一番の問題は憲法違反だということ。昨年夏に盛り上がった(安保法案反対の)ムーブメントをもう一度起こしたい」と話す。 
 福田さんが初めてデモに参加したのは2年前。特定秘密保護法に反対する大学生らの姿に「自分とあまり年齢の変わらない人たちが真剣に社会のことを考えている」と刺激を受けた。昨年7月、デモで知り合った仲間とティーンズソウルを結成。現在、メンバーは全国で60人以上という。「『高校生がデモなんかするな』とネットでたたかれたこともあった。けれど、一人一人が自分の意見を持ち、おかしいと思うことに声を上げるのは大事なこと。参院選でも自分の意思を示したい」と意気込みを見せた。 
 
 高校生がデモへの参加など政治活動を行うことに関し、文部科学省は先月、都道府県教育委員会に指針を示した。安全面の配慮などを理由に学校が生徒に事前の届け出を求めることは、学校の判断に委ね、禁止しないとしている。届け出制を検討している教委もあり「高校生の活動を萎縮させる恐れがある」との声が出ている。【佐々木洋】 
 
大阪でも400人 
 大阪市内では「ティーンズソウル・ウエスト」などが企画したデモがあり、支援者を加えた約400人(主催者発表)が参加。幹線道路沿いを1時間かけて歩き、「選挙に行こうよ」「安保法制は絶対廃止」などと訴えた。大阪府内の私立高校2年、中尾詩穂里(しおり)さん(17)は「安保法の問題点を自分の言葉で伝え、知ってもらうことが大事。参加者に一体感があった」と手応えを語った。行進に先立って開かれた集会では、民主、共産などの野党5党が安保法廃止法案を衆院に共同提出したことをアピールした。【木村健二】 
 
名古屋でも 
 名古屋市・栄でも呼びかけに応じた約20人が集まり、デモ行進などを行った。高校生は1人が参加。同市西区の高校2年、山本晴哉さん(17)は「未来に向けて、少しでも戦争につながるものを無くしたい」と話した。 
 参加者は買い物客らに「今こそ野党共闘を」「(安保法を作った)安倍政権を倒そう」などと呼びかけた。【黒尾透】