2016年2月29日月曜日

29- 千葉市で600人が反戦の集会 花巻市では戦争の悲惨さを訴える創作劇

 27日、千葉市で 「再び戦争をさせない千葉県1000人委員会」による「安全保障関連法の廃止と安倍政権の退陣を求める集会」が開かれ、約600人が集まりました。
 
 27~28日には、岩手県花巻市民劇場「未来への肖像(ポートレート)」が上演され、戦争中の勤労奉仕や空襲などのすさまじい光景再現されました
 初日は300人余りが来場し、迫力ある上演に盛大な拍手が送られました
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「戦争をさせない」 千葉市で600人訴え
東京新聞 2016年2月28日
 「再び戦争をさせない県1000人委員会」は二十七日、千葉市中央公園で安全保障関連法の廃止と安倍政権の退陣を求める集会を開いた。県内各地で護憲活動などに取り組む約六百人(主催者発表)や現職国会議員らが参加。安保法廃止を求める署名活動を、加速させることなどを誓った。
 
 ゲストの「週刊金曜日」編集委員で、評論家の佐高信氏は「改憲に向かう安倍晋三首相は、第二次大戦への反省がない。連立を組む公明とともに退陣してもらうしかない」と訴えた。参加者は「戦争反対」などのプラカードを掲げ応えた。
 
 「安保関連法に反対するママの会@ちば」の村田マユ子さん(46)=同市花見川区=は「安保法廃止へ共闘するはずの野党五党が、会場にそろっていない。こんな状態で安倍政権と戦えるのか。一丸にならないといけないのに」と危機感をアピールした。
 
 最後は主催者が「地域、職場などで多くの署名を集めよう」と呼び掛け、全員で「戦争法廃止、安倍政権退陣」のシュプレヒコールを行った。取材に村田さんは「同じ思いの人が、こんなに集まり心強い」と話した。 (渡辺陽太郎)
 
 
悲惨な戦争 創作交え (花巻)市民劇場きょうまで (岩手県花巻市)
岩手日日新聞 2016年2月28日 
 第40回花巻市民劇場「未来への肖像(ポートレート)」(市主催、実行委制作)の公演は27日、同市若葉町の市文化会館で始まった。出演者は勤労奉仕や空襲など戦時中のすさまじい光景を再現。悲惨さを訴える物語を熱演し、観客を魅了した。
 
 同劇場は郷土の文化や歴史を題材に、脚本やキャスト、スタッフの全てを市民が担う。今回は出演者やスタッフ約50人に加え、地元の花巻学童クラブの児童が参加した。
 写真家を目指す千秋が、花巻駅で謎の老婆と出会い、釜石へ向かうSLに乗ったことから物語は始まる。タイムスリップし、終戦前の情景を目の当たりにする。花巻―釜石間を舞台に、艦砲射撃や花巻空襲など歴史上の事実と創作を交えてストーリーが繰り広げられる。
 現代の花巻駅に戻った場面では、悲惨な戦争を体感した千秋が、花巻空襲などの被害を知らない多くの住民に訴えるシーンもあり、改めて市民に戦争について問い掛けている。
 
 初日は300人余りが来場。迫力ある上演に、会場から盛大な拍手が送られた。花巻市十二丁目の伊藤光優さん(花巻南高1年)は「今では考えられないほど、戦争はひどいことだと知った。戦争のことを調べてみたいと思った」と話し、小学生時代に市民劇場に出演したという母千穂子さん(40)は「花巻のことを題材にしているので親しみがある。これからもずっと続いてほしい」と願った。
 千秋役の和田ひかりさん(20)=同市藤沢町=は「花巻でも戦争があったことを忘れないでほしい。冷静な気持ちで千秋を演じ切りたい」と意気込みを新たにした。
 
 公演は28日午後2時からも行われる。当日券は大人1300円、小中高生700円。問い合わせ先は同館=0198(24)6511=。