東京新聞 016年5月6日
安全保障関連法は憲法に違反し、集団的自衛権行使が可能になったことで平和に生きる権利が脅かされ精神的苦痛を受けたとして、高知県の大学教授や学生ら32人が6日、1人当たり10万円の損害賠償を国に求める訴えを高知地裁に起こした。
弁護士らでつくる「安保法制違憲訴訟の会」の呼び掛けに応じて全国各地で起こす集団訴訟の一環。4月26日の東京地裁、福島地裁いわき支部への提訴に続き3件目。
原告らは高知地裁に提訴後、周辺をデモ行進した。記者会見した梶原守光弁護団長(78)は「安保法は内容も手続きも違憲。立憲主義を踏みにじる暴挙だ」と強調した。(共同)