2016年5月9日月曜日

小沢一郎(事務所)ツイート 

2016年5月6日分
 
今や安倍総理や周辺が何か言うたびに円高が進み、株が暴落する。
もはや政権そのものが全力で日本経済をおかしくしているようにさえみえる。
官製相場→催促相場→行き詰まり。
結局単純なバブルの生成と破裂に過ぎず、初めからこうなることはわかっていたはず。
目先だけ見た経済政策失敗の典型例である。
 
アベノミクスは至極単純。
お金じゃぶじゃぶ→物価上がる→給与が上がる。
実際は全く機能せず給与だけが下がった。
逆に破裂寸前まで害毒な副作用が膨れ上がっている。
そして政権はいまだにアベノミクスの効果を否定していない。
それどころかまだ足りないまだ足りないと。
もはや末期的症状になっている。
 
メディアもあまり報じないのでここでは何度もいうが、巨額年金運用損を隠ぺいするため安倍政権は通常6月末の運用実績公表を参議院選後まで先延ばしした。
今政権がやっていることは全てこういうこと。
国民の目から都合の悪いものは全て隠し、自らはバラエティ番組でイメージづくりに躍起。
言葉もない。
 
安倍政権の経済政策は見せかけだけの一時しのぎ。
またもや財政出動などと言い出す始末。
今度も砂漠に巻かれた水になるだろう。
地域振興券等も一体どうなったのか。
全部効果は一時的なもの。
安倍政権が否定した子ども手当の方が継続的消費増大策としてはるかに効果的。
今本当に必要なのは中長期の視点。
 
アベノミクスの失敗は、一時的なお金を撒けばそれで事足りるとする、政権の発想の貧困さにその原因がある。
少子化や人口減に真正面から取り組むための子ども手当や戸別所得補償制度を全否定しておいて、やっていることといえば短期志向のバラマキによる一時しのぎ。
こんなものは政策でもなんでもない。
 
経済を見るうえで重要なのは「落差」である。
以前に比べて、まだ円安だ株高だと安倍政権は言っているが、ほとんど意味をなさない。
最大の罪は自ら円安バブルを作って意味不明に叩き落としたことにある。
これが完全に実体経済、金融市場、全部壊してしまった。
経済政策の根本から間違っているのである。
 
125円/ドル→105円/ドルの意味をよくよく考えた方が良い。
アベノミクスなどとはしゃいで、やってきたことは単なる円安バブルの生成と破壊である。
年金や国民の金融資産は消失、企業収益も吹き飛び、物価目標2%どころか今やデフレさえありうる。
滅茶苦茶である。
醜い言い訳などもう通じない。
 
安倍総理は先のロンドンでの記者会見で、「なすべきことは明確だ。アベノミクスの3本の矢をもう一度世界レベルで展開させることだ」と述べた。
完全に意味不明であり、もはや何を言いたいか、何をしたいのか理解不能である。
第一、このような会見が海外でどう受け止められただろう。
とても心配である。