2014年8月1日金曜日

平和・9条を守れの動きが各地で

 各地で平和・9条を守る運動が行われています。
 
 さいたま市31日、集団的自衛権行使容認に反対するデモと市民集会が行われ、デモには約300人がその後の埼玉会館での集会1300人が参加しました。
 
 広島市の平和記念公園では31日夜、ろうそくに火をともし、原爆犠牲者の冥福と核兵器廃絶を祈る「ヒロシマ平和の灯のつどい」が開かれました。
 
 高知県労連など高知県内の3団体が「憲法9条にノーベル平和賞を」の活動を後押ししようと署名活動に乗り出すことになりました。神奈川県の事務局には既に18万人超の署名が寄せられているということです。
 
 和歌山田辺市では9条ママネット・キュッと」が結成され、13日に結成記念のお話会が開かれました。和歌山市でも同様活動が行われています
 
 大分市では、県内の弁護士が31日、「大分県弁護士9条の会」の結成総会を開きました
 
 岐阜県高山市9月に被爆地の広島市や長崎市の平和行政の担当者らを招いて「平和サミット」を開きます。年間400万人が訪れる「国際観光都市」の強みを生かして、市は恒久平和実現を国内外に発信しようとしています。
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「憲法九条に反する」 集団的自衛権行使容認 浦和で市民らが「ノー」
 東京新聞 2014年8月1日
 政府の集団的自衛権の行使容認に反対するデモと市民集会が31日、さいたま市浦和区で行われた。デモ参加者は「集団的自衛権行使に反対」とシュプレヒコールを上げ、沿道の人たちにアピールした。
 埼玉弁護士会が主催し、デモには法曹関係者や県内の平和団体などから約300人が参加した。参加者たちは「憲法違反」などと書かれたうちわをあおぎながら、埼玉県庁からJR浦和駅までの約500メートルを歩いた。
 その後の埼玉会館(同区高砂3)での集会では、学習院大の青井未帆教授と作詞家のなかにし礼さんが講演。定員1300人の客席が満席となり、会場外のモニターに見入る人も。青井教授は、集団的自衛権の行使容認について「憲法九条に反するし、憲法改正の手続きもしていないし、憲法の尊重義務にも反する。さまざまな点から違憲だ」と指摘した。 (堀祐太郎)

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原爆犠牲者の冥福祈る 「平和の灯」広島で集い 
日経新聞 2014年8月1日
 ろうそくに火をともし、原爆犠牲者の冥福と核兵器廃絶を祈る「ヒロシマ平和の灯のつどい」が31日夜、広島市中区の平和記念公園で開かれた。
 広島市女性団体連絡会議が主催し、今年で16回目。公園内で燃え続ける「平和の灯」の火を約130人の参加者が分かち合い、ろうそくを手に黙とう。原爆慰霊碑の周りをゆっくりと巡った。
 
 旧ソ連時代に核実験場があったカザフスタンのセメイから広島県廿日市市の高校に留学中のボラトワ・シャリアットさん(16)が緑と白のカザフスタンの伝統衣装に身を包み、平和の灯からの採火役を務めた。
 非核や平和を訴えるカザフスタンの歌が流れ、ボラトワさんは「原爆は悪だ。今の日本のように戦争がなく平和な世の中が続いたらいい」と話した。〔共同〕
 
 
「9条にノーベル平和賞を」高知県内で署名運動開始  
高知新聞 2014年08月01日
 全国で広がる「憲法9条にノーベル平和賞を」の活動を後押ししようと、高知県労連など高知県内の3団体が、高知県内で署名活動に乗り出すことになった。この運動は神奈川県の主婦がインターネットで呼び掛けて始まり、昨年8月に実行委員会が発足。今年4月にはノーベル平和賞の候補となった。既に18万人超の署名が寄せられているという。
 
和歌山)9条を守ろうとママネットが活動
朝日新聞 2014年8月1日
 子どもを二度と戦地に送らないようにと、母親たちの間で憲法9条を守る取り組みが広まっている。田辺市ではこの春、新たな9条ネットが結成され、和歌山市でも同様に活動が続く。集団的自衛権の行使を可能にする政府の閣議決定が7月にあったばかり。子どもたちが安心して暮らせる平和な未来をつくろうと、ママたちの思いは熱い。
 
 田辺市中万呂の万呂公民館で7月13日昼、「9条ママnet(ネット)キュッと」の結成記念おはなし会が開かれた。同市内で助産所を営む坂本フジエさん(90)が、「平和でこその命」と題して講演。自身の戦争体験をもとに「300万人の犠牲のうえに、やっと手に入れた平和を守るために声を上げ続けてほしい」と語った。集まった約50人のママが聴き入った。
 この「9条ママnetキュッと」は、2歳になる女の子を持つ田辺市の小池佳世さん(41)が中心となって今年3月末に設立。友人の子どものアイデアで、母親が子どもをきゅっと抱く様子と、憲法9条の「9」をかけて名付けたという。
 
大分)県弁護士9条の会が発足し結成総会
朝日新聞 2014年8月1日
 戦争放棄をうたった憲法9条を守ろうと、県内の弁護士24人が31日、大分市の県弁護士会館で「大分県弁護士9条の会」の結成総会を開いた。
 会は今後、地域の勉強会に会員の弁護士を講師として派遣したり、県内外の九条の会と連携したりする。9月17日には、県内の弁護士向けに会員が9条について語る集会を開く予定で、賛同者を広げたいという。
 
 集団的自衛権の行使容認を巡る議論を背景に、6月から有志が結成に向けた打ち合わせを開始。7月に入って県内の弁護士に賛同を呼びかけてきた。代表世話人の石井久子弁護士(大分市)は「一般の方は『立憲主義』と聞いてもピンと来ないと思う。弁護士としての使命と義務感を持ち、なぜ憲法を守らなければならないかを伝えていきたい」と話す。(河合達郎)
 
 
岐阜)高山市が9月に「平和サミット」 ピースランも
朝日新聞 2014年8月1日
 被爆地の広島市や長崎市の平和行政の担当者らを招いて、高山市が9月に「平和サミット」を開く。今年から始まる市の「平和の日」にちなんだ企画だ。担当する市民活動部の丸山永二部長(54)は7月、両市間を走って結ぶ「ピースラン」に1人で挑戦。平和の発信に思いを強くしている。
 
■「国際観光都市」の強み 異文化理解通じ世界へ
 年間約400万人の観光客が訪れる国際観光都市「飛驒高山」。異文化への理解を進めることが世界平和につながるとして、市は恒久平和実現を目指して国内外に発信しようと、国連「国際平和デー」の9月21日を今年から「平和の日」にした。