298人という尊い命を乗せていたマレーシア航空機撃墜事件の追及は、その後一体どうなったのでしょうか。
西側は 事件が起きると待ってましたとばかりに、ウクライナの新ロシア派とロシアとの電話連絡を盗聴したとする動画を流しましたが、その動画は実は事件の前日に作成された捏造品であったことが、動画のプロパティから証明されました。
当初アメリカと西側のメディアは、ウクライナの新ロシア派乃至はロシアによる撃墜であるとヒステリックに騒ぎ立てましたが、ロシアは冷静に、事件当時その上空にいたアメリカの偵察衛星が真相を見届けた筈であることや、ウクライナの戦闘機2機が旅客機を追尾(誘導)していたことなど、事件解明のポイントとなる10項目を指摘しただけでした。
ロシアがいうとおり、アメリカの偵察衛星が撮った筈の映像記録を公開し、ウクライナ側が事件当時の管制塔と旅客機との通話記録を公開すれば、真相は一挙に解明された筈ですが、それが一向に果たされていません。
イギリスが持ち帰ったブラックボックスのコックピット内での会話の書き起こしなどは、ものの数時間で出来るはずなのにいまだに発表がありません。
それらを公開するとよほど都合の悪いことがあって、身に降りかかる火の粉をアメリカもウクライナも払い切れないからなのでしょう。
確かにアメリカは旅客機墜落事件によって、ロシアに対する西側の経済封鎖をより強化することに成功しました。それでアメリカなどはもう目的は達成できたからと考えているのでしょうが、その一方で298人の人命が失われています。あとは沈黙して、知らぬ存ぜぬで通せるという問題ではありません。
ブログ:「世相を斬る あいば達也」の記事を紹介します。
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マレーシア航空機撃墜騒ぎはどこに行った? 口閉ざす西側諸国
世相を斬る あいば達也 2014年08月27日
以前から筆者は推論において、ロシアはウクライナ政府の戦闘機が、マレーシア航空機を撃墜させた証拠の幾つかを持っているだろうと考え、書いてもきた。ロシアのラブロフというプーチンの懐刀の自信に満ちた発言は、それを相当程度に裏づけているのだろう。西側陣営のウクライナ親ロ派のミサイルが誤爆させたと云うプロパガンダ(悪宣伝)に、検証記事は一切見られない。つまり、ゆえに、あの親ロ派犯人説がプロパガンダであったことを裏付けている。
常に、プロパガンダ報道と云うものは、検証記事や詳細報道がないのが特長なので、注意深く事件報道を読み進めると理解できる。小沢一郎追い込み事件でも、その通りの報道ぶりだったし、ビンラーディン殺害報道も、遺体・遺骨を秘密の海に捨てた、などと云う都市伝説報道の検証、詳細報道は皆無だ。放射能汚染における報道にも似たようなものが、多数見受けられる。こういう情報の真偽への関心が皆無に近い人々が暮らす国で、デモクラシーなんてものは、成り立つ素地はない。まあ、ラブロフと云う、今や世界一の外交官の話も、聞いておくべきだよ日本人は(笑)。
モスクワはボーイング機撃墜の犯人を見逃しはしない
(ロシアの声:ナターリヤ・コワレンコ)
【ドンバス上空の悲劇の犠牲者の遺体はまだ全て見つかってはいない。にも関わらず、世界はこの出来事を忘れかかっている。西側メディアも諸国際機関もこの問題をろくろく取り上げなくなっている。ロシアの孤立状態について、セルゲイ・ラヴロフ外相は次のように語っている。】
「最初にヒステリーに近い熱狂をもってロシアや義勇軍を非難していた人々は今や口に水を含んだように沈黙している。この深刻な問題に今も関心を失わず、墜落現場における戦闘行為を即刻停止するよう求めた国連安保理第2166号決議の遵守を求めているのは、私たちだけになってしまった。ウクライナ指導部が公然と、戦火は停止されない、最初からその場所を義勇軍から奪おうと戦っていたのだ、と語ったときも、深刻な憂慮を示したのは、ほとんど私たち一人きりであった。自ら下した決議の尊重を強く求めるよう国連安保理に働きかけても、米国や英国、リトアニアがそれを阻止した」
7 月17日、マレーシア航空のボーイング機が、アムステルダムを発ってクララルンプールに向かった。旅客機はウクライナ上空を通る航路をとった。ウクライナ上空を飛行中、同機は突如、進路を変更、戦闘が盛んに行われている方角に向かい、高度を落とした。そして、義勇軍側の制圧下にある地域に墜落した。パイロットが航路を変更したのは何故か?この謎を究明するのに役立ったかもしれない、フライト情報の自動記録装置は、最高の保存状態で見つかり、英国に手渡された。しかし、それも、また操縦士と地上の管制官の通信記録も、その担当の管制官自身も、事故の真相に光を投げかけることが出来たかも知れないものは全て、秘密指定されてしまった。キエフも、その政治的同調者も、犯人を見つけるのでなく隠そうとしているかのようだ。
しかしキエフやその同調者が、歴史を揉み消し、それをもって事件の犯人の責任を免除しようとしても、そのような試みは成功しない。モスクワは真実を突き止める、と外相。それも、ボーイング機の一件だけではない。ルガンスク行政庁舎を軍用機が攻撃した問題も、オデッサの恐るべき犯罪、すなわちナショナリストらの迫害から数十人の人々が逃げ込んだビルに火がつけられ、彼らが生きたまま焼かれるというあの事件も、国連のシンボルの入ったヘリをウクライナ軍が軍事的に利用した問題も、モスクワは忘れることを許さない。ウクライナでここ数ヶ月に行われた犯罪は、捜査を受ける。そして、これら、また他の多くの犯罪を犯した者たちは、人権裁判所に突きつけられる。